(NPO)氷河・雪氷圏環境研究舎

アクセスカウンタ

zoom RSS 情報”2010新年;大氷山漂流;シガ,ユギ;今冬の雪;恐竜化石;玉珠峰登山;砂壁;ヒヨドリ;梅開花”

<<   作成日時 : 2010/01/01 09:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

新年を迎えて 

                   成瀬廉二、2010/01/01、No.1979

 
画像

 あけましておめでとうございます。
 新年にあたり、皆さまのご多幸と健康、ならびにお仕事、研究、勉学などの成就と発展をお祈りいたします。
            (写真上:南極周辺海洋を漂う氷山.1993年2月)

画像

 今年の正月も、3年連続、鳥取は雪の元旦です(写真下)。10:00現在、積雪深36 cm。
 気象庁のデータによると、1980年から2009年までの30年間で、正月3が日に積雪ゼロだった年は17回と、半分以上ありました。一方、最近(2001年-)の10年間だけを見ると、積雪ゼロは2003、2004、2007年の3回のみです。空港の雪対策システムが完璧ではない地方空港鳥取では、雪となると遅延、欠航が続発し、帰省客に多くの支障が生じています。

 さて、昨2009年は、『氷河・雪氷圏辞典』(ウェブ辞典)第4版を公開し、収録項目数151件、写真(または図)145点に達し、「ミニ辞典」を「辞典」に改称しました。どういう方にどのくらい利用されているのかは分かりませんが、新聞、テレビ関係や番組制作会社等から、ホームページを見た後、問い合わせや質問が時々ありますし、インターネットの検索でも項目によっては上位に現れますので、それなりに役立っているに違いないと自讃しています。今後も原稿が整い次第、適宜増補、改訂を行います。

 また昨年は、雪の観察会、南極展示・談話会、「黄砂」フォーラムの3つのイベントを主催するとともに、「温暖化」フォーラムの共催、「森林」シンポジウムへの協力等、多くの事業を行いました。本(2010)年は、主催事業を少し絞るとともに、実施方法等を吟味し、効果的なイベントを開催できるよう検討したいと思っています。皆さまから、ご意見、助言、示唆がいただけたら幸いです。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

巨大氷山の漂流=その後= 

                  成瀬廉二、2009/12/31、No.1977

 1か月ほど前、「巨大氷山漂流、ニュージーランドへ、地球温暖化の影響?」との主旨の記事を、日本の新聞2紙以上で読んだ。同じ頃か少し前、CRYOLISTという国際的なメーリングリストにもニュースの紹介とコメントが流れた。その真相と、同氷山のその後の動静を知りたく、色々調べてみた。

 人工衛星イメージにより氷山の挙動を追跡しているオーストラリア南極局(AAD)のウェブサイトによると、12月9日現在、B17Bと命名されている氷山はオーストラリア西岸の南南西1700 km、南緯49度付近を、海流と卓越風の影響を受け北東に進んでいる。12月14日には、氷山の融解と分裂により、B17Bの大きさは長さ18km、幅8kmに減少した。B17Bから分裂した多数の小氷山は約1000kmの海域に拡がっている。

 オーストラリアの氷河研究の現役第一人者Neal Young によると、この氷山の出生状況は次の通りである。2000年3月、南極氷床ロス棚氷から観測史上最大規模(295km x 37km)の氷山が産出(calving:カービング)した(B15)。この地域(90W-180W)からカービングした氷山にはBの記号が付けられ、一定規模以上の氷山に1,2,3,…の通し番号が付けられる。同年、これに引き続いてカービングした氷山がB17である。

 ロス棚氷(海に浮いている氷床の縁辺部)からカービングした氷山は、普通は付近の多年氷(海氷)に囲まれ数年間は動かないことが多い。あるいは、南極大陸周縁に沿って西向き(反時計回り)にゆっくりと漂流する。ところが、何らかのきっかけで、海氷野の外の海洋に出ると、主として海流の影響により低緯度方向へ漂流し、やがて融解と分裂を繰り返して消滅する。B17氷山が分裂すると、その娘氷山に順番にA,B,C,…..と名づけられる。したがって、今話題のB17Bは、B17から生まれた第2子である。

 ところで、11月27日付Asahi.comは、[シンガポール=塚本和人]が、以下のように報じた。
 ===========
 数百個もの氷山が南極海からニュージーランドに向かって漂流していることがオーストラリア南極局の調べでわかった。これまでの観測では過去最大規模の氷山の漂流とみられ、地球温暖化の影響との見方も伝えられている。
 同局の氷山学者ニール・ヤング氏によると、氷山の漂流は衛星写真で確認された。氷山はニュージーランド南島の約400キロ南方、豪州領マッコーリー島付近を北東方向に移動中。なかには幅200メートル以上のものもある。
 ===========

 「幅200メートル以上」とあるのは、外電(たぶんAP)の誤訳だと思う。それは兎も角として、「地球温暖化の影響との見方も伝えられている」とは、誰がどういう意味で述べたのか、大変気になった。APの記事でも、Neal Youngがその様な示唆をしている風に、極めてあいまいに記されている。

 そこで、AADのウェブサイトを調べてみたら、Youngが次のように明瞭に述べている。「この多数の非常に大きな氷山のカービングは、棚氷で必然的に起こる自然の現象であり、’地球温暖化’や’温室効果’とは全く関係がない」。南極に氷床が形成されて以来、氷床上に1年間に積もる雪の量とほぼ等しい氷の量が1年間に大小の棚氷からカービングしているのである。小規模なカービングなら年間に何回も起こり、大規模なカービングは数年に一度しか起こらない。

画像

                 写真:B17B氷山の人工衛星画像(13 December 2009).
                 Photo Copyright: Australian Antarctic Division 2008
                          Kingston Tasmania 7050


巨大氷山の漂流=その後 (2)= 

                   成瀬廉二、2010/01/06、No.1980

 大晦日にこのトピックを投稿して以来、関連ウェブサイトを頻繁に当たっていたのだが、B17B氷山に関しては12月14日以降情報が全く更新されなかった。氷の融解と分裂で事実上消滅したか、あるいは小さくなりすぎて人工衛星で追跡できなくなったのか、とオーストラリア南極局のNeal Youngに昨日メールでいろいろ尋ねてみたところ、早速返信があり、以下の事情が明らかとなった。

 =この一連の氷山ニュースには2つの独立したストーリーがある。1つはB17B巨大氷山。他方は、サイズは1桁小さいが、ニュージーランド南方のマッコーリー島(54度30’S)へ向かっていた氷山で、数多くの(おそらく200個以上の)氷山に分裂した‘氷山の艦隊’である。後者について、ニュージーランド国が自国の沿岸に到達して船舶等に危険が生ずるか、あるいは陸地やボート、ヘリコプターから氷山見物ができるかと、大きな話題を呼んだものである。=

 私もこの両者を混同していた。11.27.Asahi.comは、後者を扱ったものである。だから「なかには幅200メートル以上のものもある」は、‘誤訳’ではないので、お詫びして訂正します。

 さて本題は、「ジャマイカなみの」とか「香港島の2倍の」とかの形容で報道された巨大氷山の挙動である。N. Youngによると、主としてNASAの衛星に搭載されているMODISのデータを見ているが、南大洋は雲に被われることが多く、位置を特定できる機会は限られている、とのことである。しかし、近日中に何らかの情報が得られ、ウェブサイトにて公表されるであろう。

 なお、(US) National Ice Center (NIC)は、南極氷床周辺の南緯60度以南の地域にて、長径が10海里(18.5 km)以上の氷山のみ、記号の名称を付け(B17Aなど)、追跡し、それらの一覧表をウェブにて公開、週ごとに更新している。しかし、B17Bはすでに南緯50度以北に位置するので、そこには掲載されていない。

画像

             [写真:南極周辺海域にて砕氷船「ふじ」から見た大きな卓状氷山。
                     第10次南極観測隊の往路(1968年12月)]


巨大氷山の漂流=その後 (3)= 

                        成瀬廉二、2010/01/08、No.1982

 去る12月31日現在のB17B巨大氷山の情報が、一昨日ACE CRC (Antarctic Climate & Ecosystems, Cooperative Research Centre)のサイトにて発表された。
 緯度:49度35.2分S、経度:113度57.5分E、面積:約43 平方km、長さ:14 km、幅: 3.2 km、である。

画像

 図に、B17B氷山の現在までの漂流の軌跡を示す(ACE CRCより)。同氷山は2000年初頭にロス棚氷(RIS: Ross Ice Shelf)の東端が分離(カービング)して誕生した。これが、NICが氷山モニターを開始(1976年)してからB領域では17番目の巨大氷山(長さ10海里以上)だったので、B17と名づけられた。約2ヵ月後の2000年3月頃、B17が2つに割れ、大きい方がB17A、小さい方がB17Bとなった。B17Aは、まだ海氷野の中にあり、35 km x 15 kmの大きさである。

 B17Bは、数年間は定着氷(陸につながった海氷)に囲まれ、著しい動きを示さず、2008年初期までに南極大陸周縁に沿って1/3周ほど漂流した。その後1年間、アメリー棚氷沖(オーストラリアのデービス基地付近)で停滞し、2009年から外洋へ出た。現在(12月31日)は、オーストラリアの南1750 kmを、東へ進路を向けたので、2630 kmでタスマニア島に達する。

 氷山の軌跡を良く見ると、捩じれたり、ループを描いていることが分かる。N.Youngによると、これは海流と、大規模な渦と、風の3つの影響の結果である。

 氷山には、氷床として、および棚氷として流動していたとき形成された数多くのクレバス(割れ目)が存在する。クレバスの深さは、力学的な条件により約20 mを超えることはない。しかし、融解水がクレバスに浸透すると、クレバスの底を融解させ、クレバスが深く、幅広くなり、遂には氷山の端が崩れたり、分裂したりすることになる。このように、温暖な海域を漂流する氷山は融解と崩壊により、体積を急速に減少させる。

 このB17B氷山が、いつまで生存し、どこまで達するかは、どの専門家も全く予測していない。

       [Illustration: Courtesy of Neal Young, Australian Antarctic Division 2008, Kingston Tasmania 7050]


巨大氷山の漂流=その後 (4)=

                            成瀬廉二、2010/02/01、No.1994

 巨大氷山B17Bは、1月31日現在、オーストラリア南方約1,800 kmにあり、人工衛星画像でカウントできた限りにおいて650個から700個の大小の氷山に分裂している。最大の氷山は長さ約5 km、氷山群の中心位置は南緯49度35.2分、東経113度57.5分である。(以上、Neal Youngから送られてきた情報. 2010.2.1受信)

 12月31日の位置データと比べると、この1ヶ月間に東へ930 km移動したことが分かり、その速度は約30 km/dayであり、同地域の海流の向きと速さにほぼ一致している。なお、氷山の分裂と融解は進行しているので、間もなく個々の氷山をモニターできなくなる程度に縮小すると思われる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しが(氷河?) 

                      成瀬廉二、2010/01/16、No.1984

 昨夜のNHKテレビ・ニュース番組の中の気象のコーナーで、川の氷が流れる映像とともに、これを「しが」と言う、との説明と同時に「しが(氷河)」との文字が表示され、びっくりした。氷河(ひょうが)を専門としてきた私は、恥ずかしながらこれを「しが」と読むとは知らなかった。

 わらべ歌にあったような気がして一瞬考えたら、「春になれば、しがこも溶けて、........」を思い出した。この「しがこ」が氷なのだろう。広辞苑にあたったら、「しが=(東北地方で)氷、または、つらら。」と記されていた。

 昨夜の映像では、流れていたものは確かに氷だったので、「しが」。その「しが」の河だから、氷河という字を当てるのだろうか。あるいは、氷は「ひ」と読むし、河は「が」だから、「ひ」が「し」に訛って、氷河(しが)となったのだろうか。

 どなたか、ご存知の方がいらしたら、ご教示いただきたい。


Re: しが(氷河?) 

                      成瀬廉二、2010/01/20、No.1985

 北海道在住の主婦(匿名希望氏)からメールにてコメントをいただきましたので転載します。

 =====

 「しが」は道南地方でも普通に使われるそうです。(厚沢部町出身者談) 氷は氷でも、冷蔵庫等で人工的に作られる氷は「しが」ではないらしい。

 氷河のことを「しが」というかどうかは、そもそも一般人には「氷河」という言葉自体なじみがないので、不明です。

 ちなみに「しが」は「すが」とも言うようです。
「すがもり」の「すが」ですね。
「すがもり」は、私自身はあまり知らなかったんだけど、道南に限らず北海道全域(札幌でも)で日常的に使われています。

 ということで、結論はよくわからなかったけど、方言を再認識できておもしろかったです。


しが =続= 

                      成瀬廉二、2010/01/21、No.1987

 県立図書館へ出かけ、関連ありそうな書物を調べてみた。
 「現代日本語方言大辞典」(平山輝男・他 編集、明治書院、1992年発行、全9巻)にて、「こおり[氷]」の項には日本各地の方言がたくさん掲載されている。それらを的確に要約することはとてもできないが、主だった点のみを以下に示そう。

(北海道)コーリ
(青森、秋田)シガ、シガッコ、コリ
(弘前)シガマ
(八戸、岩手)スガ、コーリ
(北陸、関東、東海、近畿、中国、四国など)コーリ.
 なお、上記のシガ、シガッコ、スガのガはカに濁点ではなく、カに○が上付きで、「ガ行鼻濁音」と言うらしい。

 一方、「日本方言大辞典」(小学館、1989年発行、全3巻)にて「しが」の項には、地域ごとに次の意味が記されている(要点のみ)。

1) 氷(松前、青森、岩手、秋田、山形など)
2) 水面に張る氷、薄氷(小樽、十和田湖ほか)
3) つらら(庄内ほか)
4) 岩や沢に氷結した氷(秋田ほか)
5) 樹氷(福島県ほか)
6) 霧氷(松前、会津ほか)
 その他、地方により、以下を指すことがある。
7) 凍った雪、8) さらさらした雪、9) 樹木を覆う雪、10) 霜、11) 霜柱、12) みぞれ、13)雹(ひょう)。

 いやーいやー、びっくりしたー。日本語ってこんなに多彩なのかと。でも調べていて面白かった。
 なお、シガ、スガにはいずれも漢字は当てられていなかった。

画像

                  (写真:2009.1.19、鳥取市内)

〜〜〜〜〜

ユギ、ユキ、ヨキ、イキ 

                      成瀬廉二、2010/01/29、No.1991

 先日の本欄(No.1986)にて、新潟県長岡市では1月13-14日の一日間で80 cmの降雪という短期集中豪雪の報告があった。鳥取市では、気象台のデータによると、今冬の今までの最大積雪深は1月1日(写真)の31 cmで平年並み(1月の最大積雪深の平年値:34 cm)、また1月の積雪期間(積雪がゼロでない日の合計日数)は14日でこれも平年並み(過去15年間の平均:15.5日)であった。

画像

 さて、日本において天然の氷を目にするのは、氷点下の気温の際(またはその直後)に池や水たまりの水面を眺めたときである。一方、雪は、もう少し気温が高いプラス2、3度Cでも降るし、積雪は田畑、道路、屋根のどこにでも見られ、平地には雪が降らない暖地でも遠くの山の頂に雪を望むことができる。

 先週、本欄(No.1984,85,87)にて、氷の方言は多種、多様であることを紹介したが、それならば昔から人々の暮らしに大きなかかわりを持ってきた雪は、もっともっと変幻、多彩なのではないか、と思った。

 そこで図書館にて、「現代日本語方言大辞典」の「ゆき[雪]」の項を調べたところ、概ね以下のような結果となった。

ユギ(礼文、青森、弘前、八戸、岩手、宮城、秋田、山形、福島、会津、茨城、栃木、千葉)
ユキ(北海道、群馬、埼玉、東京、神奈川、山梨、石川、福井、岐阜、静岡、愛知、滋賀、三重、京都、大阪、奈良、和歌山、兵庫、鳥取、岡山、山口、四国全域、九州全域)
ヨキ(新潟、佐渡、長野)
イキ(島根、広島)

 以上、私の予想を覆し、こおり[氷]に比べて遥かに単純で、すべて同一の語源と思われた。どうしてこうなったのか、大変興味深い。ユギ、ユキが言いやすく、響きが良いからなのだろうか。なお、この「現代日本語方言大辞典」は、収録したすべての方言は話者から直接聞きとったものに基づき編纂した、と記載されてある。つまり、現代日本語なので、たとえ古典や歌や古文書にてよく見られる語であっても、現在は死語になったものは含まれていない。

〜〜〜〜〜〜〜

今冬 

                       山口悟、2010/01/20、No.1986

 久しぶりの投稿です。当初の気象庁の長期予報だと今冬は暖冬と言うことでしたが、先週、北陸地方では大雪でした。長岡の雪氷研でも、1/13の午前9時から1/14の午前9時までの24時間で80cmの降雪がありました。これは過去42冬季ある記録のなかでも4番目に多い日降雪量でした。さて、今週はうって変わって、暖かい日が続きそうです。山などのたくさん雪が降ったところでは、これからは全層雪崩にご注意ください。

画像

 写真は、長岡市の山古志で、雪崩の危険性があるかどうかを調べるために288cmの雪を地面まで掘ったときの写真です(2010/1/15)。やっぱり雪氷学者は、体が資本です。

 これから冬本番。大きな災害が発生しないことを祈ります。

〜〜〜〜〜〜〜〜

丹波竜発掘と山陰海岸ジオパーク 

                       市谷年弘、2010/01/27、No.1990

 1月23日、鳥取県立博物館にて開催された鳥取地学会新春講演会で、兵庫県立人と自然の博物館主任研究員・先山徹氏による『生涯学習の場での地学教育― 兵庫県丹波地域の恐竜発掘と山陰海岸ジオパーク― 』の講演がありました。

画像

 写真は、映写されたスライドを撮影したもので、丹波にて最初に発見された恐竜の肋骨です。講演ではまず、「恐竜とはどのようなものか?」、「魚竜、鳥盤類、翼竜などは恐竜でしょうか?」と皆に質問されました。

 答えは、「恐竜とは、陸上で直立歩行する爬虫類のこと」と説明されました。そのあと、丹波竜の発掘現場やその産状についての話があり、現地の地層は礫岩、砂岩、泥岩の互層であり、恐竜の化石はその中の泥岩中に発見され、川の堆積物に含まれていたと説明がありました。

 恐竜発掘の見学者に対するアンケートでは、その地域の人は、恐竜の発掘や町おこしに興味があるのに対して、県外から来た人は、恐竜の生態や古環境に興味がある、という傾向が報告された。

 山陰海岸ジオパークとの関係については、山陰にある漁火やカニや温泉の話の合間に山陰海岸の成因の話ができるジオガイドやサポーターの養成が、世界ジオパーク認定のカギになる、と話されたことが印象的だった。

(本話題は1月26日朝に投稿されましたが、筆者に連絡した上で、管理人=成瀬廉二が、修正、加筆、整理を行い、再投稿したものです。)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

玉珠峰(6178m)登山・旅行(上)

                    森田富雄(久松山岳会)、2010/03/04、No.2005

 玄奘三蔵をモデルとした『西遊記』や司馬遷の『史記』などの中国古典に登場する中国の崑崙山脈は、日本人にも空想や憧れをかき立てる地であり、私も同様だった。日本山岳会山陰支部では創立60周年を記念して、2009年6−7月、彼の地の玉珠峰を登山することになった。

 この山は東部崑崙山脈(青海省)にあり、技術的には比較的容易な山とされている。隊長の佐藤衛士氏は、わが久松山岳会マッキンレー登山隊(1974)に加わって一緒に登頂した同志だ。隊員のほとんどは旧知の仲であり、私も今回の玉珠峰隊に加わった。結果は天候不順のため全く不本意な登山に終わり、旅行全体としては「青蔵高原の旅」のような内容になったが、それはそれで有意義だった。

 隊員構成は10名(内女性3名)。最高齢72才、最小は59才。 70歳前後が6人で、63歳の私は下から3番目だった。ヒマラヤなどの登山経験者が半数を占め、9人は5,000 m以上の高所経験があるものの、超高齢者隊だった。

画像

 写真は、玉珠峰(カカサイジメン)南面(2009年6月30日撮影)。氷河の名は、我々は勝手に玉珠峰南氷河と呼んでいたが、正式名称は不明である。中国の山ではまともな地図が手に入らず、今回、過去の隊の手書きルート図とGoogle-Earth画像だけが頼りであった。

 本稿は三連載として、「久松だより」No.55号(2009年9月)より抜粋しつつ、登山・旅行の概要を報告する[編集:成瀬廉二]。


玉珠峰登山・旅行(中) 

                        森田富雄、2010/03/05、No.2006

 2009年6月
26日:大阪(関空)発、大連、北京−
27日:西寧市着。タール寺で安全と登頂祈願。西寧発(車)〜(青蔵公路)〜都蘭県着。

28日:車で移動中の青蔵公路(3,470m付近)で高度順応を兼ねた歩行。
29日:高度順応のため崑崙峠付近の丘(4,880m)を登り、ゴルムド市帰着後は食糧等買い出しなどの準備活動。

30日:ゴルムド市出発。崑崙峠を越えて玉珠峰南面の谷へ入り、バスの最終地点からジープ5往復でBCへ物資と隊員・スタッフの輸送。ミゾレの中、玉珠峰ベースキャンプBC(5,050 m)を設置した。その後、登山ルート偵察。時折青空も現れ、玉珠峰が全貌を見せてくれた。とても美しかった。

7月1日:曇。十分な天気ではないが、C1までの途中・標高5400m付近にデポ地を設けることとして、全員で高度順応訓練を兼ねた荷上げを行う。河原を約40分進み、氷河末端から右手のモレーンを越えてガレ尾根を登る。目的標高の5400m、尾根上の平坦地を選びデポ地点とした。後続を待つうちに降雪、急いでデポを終了して下山した。

2日:天候不順のため、休養を兼ねて沈殿。

画像

     添付図:青海省・玉珠峰地図、写真:玉珠峰北面(2009年6月29日撮影) 


玉珠峰登山・旅行(後) 

                        森田富雄、2010/03/06、No.2007

7月3日:天候不順のため沈殿。午後、王連絡官から申入れがあった。内容は、雪崩の危険があり、明日から3日間C1(5600m)以上では行動しないようにとのこと。また、衛星写真によると今後1週間程度、天候回復は望み薄とのアドバイスもあった。
                       
 これを受けて内部協議を行った。BC設置以降天候不順だ。入山以来の雨は5500m以上は雪、雪崩の危険は我々も認識していた。今後3日間C1以上の行動停止で残日数は1.5日、天候回復も見込めず、ほとんど登頂不可能。私は、隊の名誉の意味も込めて、天候の隙間を衝き、せめて安全なC1(5600m)まで登りたいと主張したが賛同者は無く、登山継続は断念、下山することとなった。黄河流域では長雨洪水のため90人の死者とか、乾燥地帯のラサ市内で先日30oの豪雨とか、天候には勝てない。

4日:曇。予定どおり男性でデポ荷の回収を行った。あっけなく不本意な幕切れだが、致し方ない。BCでは女性隊員が心づくしの昼食を作ってくれていた。食後はBCを撤収し、ゴルムドに向かった。

 ◎登山報告は以上。以降、「青蔵高原の旅」だった。ラマ仏教の寺院や各種博物館の視察、民族舞踊の観覧などで、青海省の土地柄を深く知ることができた。

画像

 写真は、ベースキャンプにおける隊員たち(2009年7月3日)。後列右端が筆者。背景の山が玉珠峰(南面)。

 なお、写真のバックの氷河について、3年ほど前にこの地を訪れたことのある佐藤隊長は、「当時は丁度我々のベースキャンプ(5,050m)の近くまで氷河の舌端がのびていたものだが、今では100mほど奥にまで消えていた。地球温暖化とはすごいものだと実感させられた。今度来る時にはまた様変りしていることだろう」
と言っています。彼の印象であり実測ではないので、3年で100mの正確性は不明ですが、一寸参考になるかもしれません。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


国際宇宙ステーション(ISS) 

                     新井 洸三、2010/02/10、No.1997

画像

 2月4日未明、ISSが関東地方上空を通過するとのことで広角レンズを装着して撮影しました。月明かりが結構明るかったのでどうなるかと思いましたが何とか写っていました。
レンズ;16mm、露光時間30秒、F8

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

雪と砂の壁 

                     成瀬廉二、2010/02/17、No.1998

画像

            平成20年度鳥取県写真コンクール入賞作品
                  「雪と砂の壁」
             <場所>鳥取砂丘 <撮影日>2008年2月8日 
             <撮影者>谷口麗子 

 鳥取県のウェブサイトでは、”鳥取県の魅力あふれる地域資源を全国に紹介する目的”から「写真ライブラリー」として4380点の写真を公開しています。そして、これらの画像データは、販売目的以外なら、ダウンロードの上、雑誌、パンフレット、ポスターなど、自由に活用しても良く、さらに特別な場合を除いてクレジットの表記も不要、と明記されています。

 それを今日知ったのでさっそく、作者を存じ上げませんが、冬の砂丘の素晴らしい写真を本サイトにお借りしました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

オオルリ? いえ、イソヒヨドリ.

                    市谷年弘、2010/02/18、No.2001

 きょう、畑にいってみたら、オオルリ(??)かと思う青色のトリが来ていました(写真:2010年2月17日、鳥取市西品治の畑作地)。チルチルミチルの青い鳥や鳥取銀行のトレードマークになっているオオルリ(??)ですが。鳥取県の市鳥(鳥取市を代表する鳥)になっています。なんとなく、幸福感のある一日だったよ〜!♪!

画像

 さっそく、電話でトリの特徴を鳥取県立博物館の一澤学芸員に説明したら、「オオルリは夏鳥なので、ルリビタキの可能性あり」とのことでした。

 その後のこの鳥の写真を博物館に送り鑑定していただいた結果は以下の通りです。

========
 お問合せいただきどうもありがとうございました。写真の鳥は「イソヒヨドリ」のオスですね(メスは、全身が灰色がかった褐色です)。
 名前のとおり、もともとは海岸を中心に生活する鳥でしたが、ここ20〜30年くらいの間に市街地で増えているようです。春ごろから、街中でも彼らのさえずりを聞くことができます。建物の上などで、かなり大きく美しい声でさえずります。ただし、下から見上げるとたいてい逆光になってしまい、青と赤の羽色が見えにくいので、それとは気づかない人が多いようです。 (一澤圭)
=============

     (サイト管理人により一部編集)

ˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆˆ


梅の開花 

                       成瀬廉二、2010/02/25、No.2002

 気象台では今年から桜の開花予想や標本木の観測を行わなくなり、それに代わって気象予報会社等が桜情報を発表している。では、梅情報はどうなのかと探してみたら、気象会社では扱っていなく、JR西日本関連のサイトが公表していた。

 “JRおでかけネット”の「梅の花だより」では、昨日(2.25)現在、大阪万博公園<五分咲き>、奈良公園<七分咲き>となっており、”JRサイバーステーション”の「ウメの開花情報」では、鳥取県はなく、島根県三隅梅林公園では2.24現在<咲き始め>となっていた。

 鳥取では、今週月曜(22日)から、日最高気温が15度、17度、22度、22度と暖かく、梅が急速に咲き始めたようである。今日、鳥取市内の数箇所を観察してみたが、つぼみから満開まで、木により、場所により大きな相異があり、印象から言うと、平均<五分咲き>であった。

画像

                   [写真:鳥取市内・観音院、2月25日]






月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
情報”2010新年;大氷山漂流;シガ,ユギ;今冬の雪;恐竜化石;玉珠峰登山;砂壁;ヒヨドリ;梅開花” (NPO)氷河・雪氷圏環境研究舎/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる