(NPO)氷河・雪氷圏環境研究舎

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zoom RSS 情報”冬寒;極symp;初積雪;13年気温;14新年;空山;大山冠雪;砂柱;梅;桜;南極報告;浅草"

<<   作成日時 : 2014/01/01 00:00   >>

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『今冬は寒くなるのか』  [投稿:2013年 11月28日]

 気象庁は11月25日、今後3か月(12月〜2月)の季節予報を発表した。
それによると、平均気温が平年より「低い」「平年並」「高い」確率は、東日本・北日本 では40%、40%、20%、西日本では50%、30%、20%となっている。

 「1ミリ以上の雨が降る確率50%」は、「降る、降らないが半々」と素直に判断できるが、長期予報の場合はやや理解しにくい。標準なら33%ずつ起こるはずの気温区分が、40%、50%と予想されると確率が高くなったことになる。

 今回の3か月気温予報を噛み砕いて言うと、東・北日本は平年より低いか平年並み、西日本では平年より低い可能性が高い、ことになる。

 [写真:河原町三滝渓の千丈滝.落差80 m、上部で2段になっている.三滝渓の駐車場から遊歩道を1 km、約120 m登った吊り橋から.2013.11.7]

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『極域シンポジウム』
                [投稿:2013年 11月14日] #2471

 みなとみらい地区(横浜)にて11-12日に開催された第10次南極観測隊(1968-70)のOB総会(同窓懇親会)に出席した後、立川の国立極地研究所にて極域科学シンポジウムに参加した。

 数年前から北極関係の大型プロジェクトが推進されているため、北極の研究者数は南極のそれを大きく上回っている。このシンポジウムでは、北極と南極における気象、気候、雪氷、地学、地球物理、海洋、生物など、広い分野の最新の研究成果が発表される。4日間にわたり10個のセッションが設けられていたが、その内「極域アイスコア・地形地質・モデリングから迫る古環境変動とそのメカニズム」セッション(12-13日)にのみ出席した(写真)。
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 南極ドームふじやグリーンランド氷床各地にて得られた氷コア解析の進展には目を見張るものがある。数十万年前から現代までの地球環境変遷の概要の解明はひとまず達成し、次は、その間に起こった個別のイベントや特徴的な傾向、およびそのメカニズムを探る研究ステージに入ったようだ。

 多彩な話題の中で、私が最も面白いと感じた発表は、アメリカ人とベルギー人による「地球最古の氷の存在場所」に関する二つの考察・提案である。現在まで南極氷床で掘削された最古の氷の年齢は70-80万年であるが、もっと本格的に探せば、さらに古い氷、100〜150万年前の氷が見つかる可能性がある、というものである。

 年齢の古い氷が存在し得る場所の条件は、1)氷が厚いこと、2)年間積雪量が少ないこと、3)氷の流れが大きくないこと、4)底面が融けていないこと、である。これらは、雪上の観測やアイスレーダにより概ね分かる。大きな問題は、氷が厚いと断熱作用のため氷床底面は融解点に達しやすいことである。すなわち、条件1)と条件4)は両立し難いのである。しかし、地殻熱流量(いわゆる地熱)が低い場所なら、実現が可能である。

 選点のための現地調査、数値実験、試掘を経て、2019-22年頃、最古氷の掘削を行う計画だそうである。もしこれが成功すれば、地球の古環境復元が現状の2倍へと伸びることになる。

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『鳥取、初積雪』
                      [投稿:2013年 12月14日]

 鳥取市では先月(11月)28日に、平年より1週間早く初雪を観測したが、積もるには至らなかった。

 昨夜(13日)19時頃から市内でも雪が積もり始め、今朝08時にかけて積雪深が3〜4 cmに達した(鳥取地方気象台観測)。これは、今冬の初積雪である。

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              [写真]仁風閣(2013.12.14, 07:45)

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『鳥取、本格的積雪』
                 [投稿:2013年 12月28日]

 鳥取市内では本日(28日)早朝から雪が積もり始め、09時〜10時には積雪深が13 cmに達し(鳥取地方気象台)、今冬初の本格的積雪となった(写真:鳥取砂丘、12月28日、11:00)。
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 『今年の日本と世界の平均気温』
                           [投稿:2013年 12月30日]

 気象庁は12月24日、「2013年の世界と日本の年平均気温について(速報)」を発表した。それによると、2013年の日本の年平均気温は、平年値(30年平均)より0.40℃高く、統計を開始した1898年以降では8番目に高い値となる見込み、一方世界の年平均気温は、平年値より0.20℃高く、1891年以降2番目に高い値となる見込み、ということである。

 日本の方が世界より平年値からの差が2倍大きいが、世界の方が測点数が桁違いに多いので、どちらが変動が激しかったのかは、これだけからは判断できない。
 
 ところでこの解析結果は、2013年1月〜11月の観測値にもとづいている。12月のデータは含まれていない。だから気象庁は(速報)とことわり、「・・・となる見込みです」と表現している。

 しかし「速報」とは「速やかに報ずる」ことであり、科学発表の場合は一般に、何らかの研究結果についてデータの整理・吟味・分析が未だ不十分な状態でとり急ぎ公表すること、あるいはその報告書のことを言う。気象庁のこの例の場合は、90%以上は終了しているが未だ8.3%は残っているので、言うとしたら「中間報告」であろう。しかしながら、12月24日に無理して未完結の総括をしないで、10日ほど待って、1月初めにちゃんとした報告を公表した方が、はるかに価値が高く、意味があると思う。

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                   [写真:鳥取砂丘、2013.9.29]

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 『新年を迎えて』
                        [投稿:2014年 1月1日, 10:30]

 あけましておめでとうございます。

 皆さまのご健勝とますますのご発展、成功を祈念いたします。

 さて、昨年12月1日から、当NPO法人の理事の一部が任期満了により交代しました。新役員体制は、本ウェブサイトの[団体概要]−[役員プロフィール]に写真付で掲載しています。

 また、去る11月14日、本BBS「情報の広場」の保存記事の1つを削除しようとしたところ、2012.9〜2013.11に投稿された100件の記事が瞬時に消失しました。この操作は、スパム投稿や不適切記事の削除、あるいは記事の修正のため時々行ってきましたので、単純ミスとは考えられません。本サイトの他のページには異常がなく、本BBSもその後は順調なので、素人診断ですが一過性の感染症だったのではないかと思います。

 なお、保存記事をそのままの形でバックアップを取ってはいませんでしたが、個々の記事の原稿をドキュメントとして保存していましたので、100件の消滅記事がほぼ完全に復元でき、2006年4月〜2013年10月の全ての記事をnpo-glacierウェブリブログに転載しました。

  本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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 写真は昨日(12月31日)午後の鳥取砂丘。29日未明に深さ30 cmに達した積雪は、半分程度が融けてなくなった。砂は水はけが良いので、泥んこになることはなく、また砂が良くしまるので、乾いた砂丘より歩きやすい。

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(注:1月1日午前、本記事投稿と同時に11月20日〜12月30日投稿の記事11本が再度消失しました。同記事を復元し、本日まとめて再投稿しました。)
 なお、本欄の新しい通し番号は、No.4が旧通し番号No.2466に相当します。

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  『新春空山ハイキング』
                              投稿日:2014/01/06、No.34

 鳥取市南部の越路と八頭町との境界に空山(そらやま、340 m)がある。国土地理院や鳥取県の地図にこの山名の記載はないので、空山は公式名ではないのかも知れない。この山の頂上には鳥取放牧場があり、その中に県営風力発電所が設置され、現在最大出力1 MWの発電機が3基稼動している。

 鳥取市街から風車はよく見えるので、目印になりやすい山である。しかし、牧場や発電所があると言うことは、そこまで自動車で行けるわけなので、空山に登ろうとか、ハイキングをしようとは思ったことがなかった。

 ところが昨(2013)年秋、地元の津ノ井地区まちづくり協議会等の尽力により、空山北斜面上部にウォーキングロードが整備され、麓から果樹園内の農道を経て頂上までの遊歩道が完成した。

 さっそく昨(5)日、晴-快晴、気温5〜7℃の好天のもと、往復5 km、約3時間のハイキングを楽しんだ[写真:ウォーキングロードから鳥取市街地を見る]。
 
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   『冠雪の大山』
                       投稿日:2014/01/12、No.35

 中国地方最高峰の大山(だいせん:1729 m)は、鳥取市街の西65 kmにあり、上空が晴れていても雲、霧、霞、黄砂、PM2.5等の影響により、雪を抱くその秀峰の姿が鮮やかに遠望できることはそうしょっちゅうはない。

 今年の正月の鳥取は、比較的天気が良く、1日から10日までのうち、1、3、5、6、7日はいずれも「一時晴れ」となった。中でも6日朝と7日昼間は視界が良く、鳥取市街からも大山が見えた。写真は、市内浜坂から砂丘へ上る道路の中腹から望んだ大山山塊である(1月6日08:40)。
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 6日朝、上空は薄曇り気味で、鳥取気象台の観測では視程15 km(9時)だったが、西の方の空だけが割合澄んでいたため、50 km以上離れた大山を見ることができた。ちなみに、気象庁の『気象観測の手引き』の「視程階級」の最大クラス「9」は「50 km以上」と定められている。

 大山の上部は低木か岩壁、ガレ場となっているので、冬〜春期にはすっぽりと雪や氷に覆われる。大山アメダス(875 m)の6日の積雪深は1.15mであった。同地点の同日の平年値0.63 mのおよそ2倍に達している。

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    『砂丘の砂柱』
                              投稿日:2014/01/18、No.36

 砂丘の表面には、さざ波模様の風紋が一夜にして形成され、数時間で消えてなくなることもある。千変万化とまでは言えないが、日々様相を微妙に変えている。写真は、鳥取砂丘で見られた砂柱(さちゅう)と呼ばれる表面模様の一種である(1月7日10:30)。砂の柱の様ではなく、三角錐状の凸の形だが、これも砂柱とされている(鳥取県や市の観光案内など)。
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 鳥取県砂丘事務所によると、砂柱は降雨の後毎秒12m以上の強い風が吹くと形成される、とのことである。強風により表面の濡れた砂が侵食され、何らかの原因により削られなかった部分が取り残された表面起伏である。山岳地や極地の雪面では、サストルギやスカブラという削剥表面模様に相当する。

 1月4日は風雨が強く、鳥取空港(湖山)では瞬間最大風速が16.5 m/sに達したので、この日に砂柱が形成されたのかもしれない。砂柱の風上側が急な傾斜、風下側はなだらかになるので、砂柱形成時には風は写真の左から右に吹いていたものと思われる。

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         『お知らせ』
                      投稿日:2014/01/20、No.37

 1月21日(火)から2月8日(土)まで、氷河・雪氷圏環境研究舎は不在になります。

 なおこの間、管理が行き届きませんので本BBS「情報の広場」は一時閉鎖しますので、ご了承下さい。

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 久松公園、1月19日08:30.鳥取の今冬は平年より低い気温が続いているが、積雪深は昨年末12月29日の30 cm(気象台観測)を最高として、その後本日まで0〜10 cmの間を推移している.


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『梅、見ごろ』 
             投稿日:2014/03/26、No.62

 昨(25)日、東京都内で桜(ソメイヨシノ)が開花し、高知市では満開になったことを気象庁が確認した。山陰地方は東京より2,3日遅れ、桜の開花は27日か28日らしい(ウェザーマップ、24日発表)。

 一方梅は、早咲きや遅咲きなど種類がたくさんあるので、一概に開花とか満開とかは言えない。鳥取市内では、3月上旬から下旬にかけて梅の見ごろとなっている。

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 写真は、鳥取市東町の梅の古木である(3月23日)。梅の幹は、根本から上部まで内部は朽ち果て、半割りの樹皮だけが残っている。その樹皮も支えがないと倒れてしまう状態だが、途中から若い枝が伸び、その先に見事に花が咲いた。完全に枯れたように見えた梅の木だが、水分と養分の通り道である導管は健在だったのだろう。

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     『さくら開花(鳥取』
                      投稿日:2014/03/29、No.64

 鳥取市内久松公園のさくら(ソメイヨシノ)が開花したと、一昨日(27日)鳥取地方気象台が発表した。写真の右側の樹が気象台の標本木であり、確かに花が5〜6輪以上開いている(28日午後)。鳥取の開花日は、昨年より7日遅く、平年より4日早い。
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 開花日は、それ以前の気温が高ければ早く、低ければ遅い、ということはよく知られている。開花日の予報のために、さまざまな解析が行われ、気温の平均値や積算気温等を用いた経験式が提唱され、気象予報会社はこれらをもとに独自の予測式にしたがい開花日や満開日を予想している。

 本格的な解析をする積もりはないが、冬季間の気温とどんな関係があるのか、ちょっとだけ調べてみた。2009〜2014年の6年間の鳥取のデータの限りにおいては、やはりと言うか、さくら開花日は直前の3月の気温に比較的大きな影響を受けている、という傾向が認められた。

 すなわち、開花日が3月20日、22日と早かった2013年と2009年の3月の平均気温はそれぞれ9.4℃、8.2℃と高く、開花日が4月2日、3日と遅かった2011年と2012年の3月の平均気温は5.7℃、6.9℃と低く、開花日がそれらの間の3月25日、27日だった2010年と2014年の3月の平均気温は8.0℃、7.9℃(暫定値)であった。


『さくら開花(鳥取)[補足] 』
                         投稿日:2014/03/30、No.66

 前報では3月平均気温との関係を述べたが、これだと開花日が3月20日〜27日だった4か年は開花後の気温を含めているので、科学的には意味がない。そこで、3月上旬・中旬の平均気温(Tm)をとると最後の段落は次のようになる。

 すなわち、開花日が3月20日、22日と早かった2013年と2009年のTmはそれぞれ9.6℃、8.8℃と高く、開花日が4月2日、3日と遅かった2011年と2012年のTmは5.4℃、6.3℃と低く、開花日がそれらの間の3月25日、27日だった2010年と2014年のTmは8.7℃、6.7であった。

 データが6年分と少ないのでどちらが相関が良いとかは言えないが、前報とほぼ同じように、開花日と気温との間に良い関係が認められた。実際は、花芽が成長し始める頃からの気温の経過が開花時期を決めているのだろうけど、直前の何日間の気温の影響が強い、ということが窺える。
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                      [写真:久松公園(3月28日)]


『さくら満開(鳥取)』
                          投稿日:2014/04/03、No.67

 鳥取市内のさくらの名所である久松公園および袋川土手とも、昨日(4月2日)さくらが満開になった。著しく早かった昨(2013)年よりは4日遅いが、平年(4月7日)よりは5日も早い。
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 写真は、袋(ふくろ)川の桜土手である(4月2日午後)。

(一級河川千代川水系)袋川は、鳥取市東端の扇ノ山(雨滝周辺)を源流とし、鳥取市街を通って千代川に合流する。このうち鳥取市街を流れる部分は、江戸時代に掘削され、荷客船の往来など市民生活に欠かせない川であった。しかし、江戸、明治、大正時代にたび重なる袋川増水により市街地が洪水に見舞われ、1934年に新しい川が市街地を通らず真っ直ぐ千代川下流まで開削されて開通した。

 この新しい川が「袋川」、古くからの川が「旧袋川」として河川指定されたが、市街地を流れる部分は歴史的な袋川と呼ぶべきである、との地域住民を中心とした市民運動が高まり、2006年から、「旧袋川」が「袋川」に、「袋川」が「新袋川」という名称に戻ることになった。


『さくら見ごろ終盤』
                             投稿日:2014/04/07、No.68

 関東、東海から西日本では、おそらく花見の最後の日曜日になるかもしれない昨日(6日)、あいにく各地で小雨、強風の荒れ模様となった。

 早くも6日に「散り始め」(mapple観光ガイド)となった東京では、ときどき雨、最高気温13.4℃、最大瞬間風速17.8 m/sであり、満開で見ごろの鳥取でも、ときどき雨、最高気温10.5℃、最大瞬間風速12.4 m/s(気象台)で、のんびり酒食の宴を広げる雰囲気ではなかったようだ。

 鳥取では開花(3月27日)から昨(6)日までの間に雨が降らなかった良い天気の日は27、28、31、1、2日の5日間のみで、2回の土日はいずれも雨と、行楽には不運な天気経過となった。

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 写真は、鳥取城跡への進入路、両側には22店の屋台が並ぶ(4月6日夕方)。日曜日なのに閑散としていたが、夕方近くになってから晴れたので花見客で多少賑わってきた。

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『南極観測隊帰国報告会』
    (上)
        
                    投稿日:2014/04/10、No.69

 2代目「しらせ」が東京晴海に帰港した翌日の4月8日、東京市ケ谷の私学会館にて第54次南極越冬隊および第55次南極夏隊の帰国報告・歓迎会が国立極地研究所の主催により開催された。

 54次越冬隊(30名)は、長期間にわたり継続してデータを取得する定常観測とモニタリング観測を順調に実施するとともに、重点研究観測として、大型大気レーダを用いた対流圏〜電離圏の中・高層大気総合観測を行った。

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 写真は越冬中の昭和基地の雪景色である(橋田元54次越冬隊長の報告における映写画像を撮影したもの)。一般にヘリコプターから見た基地全景は夏期に限るので、普通は雪がなく露岩と建物のみである。そういう意味で、これは珍しい写真である。カメラ付の凧を揚げて撮影したとのことである。中央の赤い線が凧の紐と思われる。


(中) 
 
                      投稿日:2014/04/12、No.70

 帰国報告会に出席した極地研外部の委員や元役員等の最大の関心事は、第55次航海においてどのような状況で首尾よく昭和基地に接岸できたのか、ということであったと思う。私も一番知りたかったことは、それである。

 過去2年間は、厚い強固な海氷のため砕氷航行が難航し、53次隊では昭和基地の西北西21 km地点にて、54次隊では18 km地点にてさらなる進入を断念し、そこからヘリコプターによる空輸を行い、昨年は671トンの物資を輸送した(予定の62%)。

 54次隊越冬中の秋頃、昭和基地から十数km以遠の厚い多年の海氷が割れて流れ去り、そこに1年生の薄い氷が成長した。そのため、「一昨年の53次行動において接岸を断念した位置まで短期間に進出することができました。それでもそれ以降は厚さ約6 mの氷と2 mに及ぶ雪のために往路で2227回のラミングを行い、氷との格闘には18日間を要しました」(JMSDF)

 以上の結果、「しらせ」は3年ぶりに昭和基地に接岸を果たし、全物資1160トンの輸送を完了し、一方約500トンの物資(半分強は廃棄物)を持ち帰った。写真は、昭和基地のあるオングル島沖に接岸した「しらせ」(宮岡宏55次夏隊長の映写画像より)。接岸と言っても岩や地や桟橋にではなく、厚くて動かない海氷(定着氷)にアイスアンカー(錨)を打って停泊することである。
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 (下) 
 
                       投稿日:2014/04/14、No.71

 昭和基地および周辺における夏期オペレーション終了後の2月16日、「しらせ座礁」というびっくりするニュースが新聞各紙に小さめの記事として報じられた。防衛省は、17日ウェブサイトにて以下の様に発表した。

=第55次南極地域観測に協力中の海上自衛隊砕氷艦「しらせ」は、南極地域観測隊からの依頼を受け、南極のロシア・マラジョージナヤ基地(現在無人状態)周辺の状況を調査するため、同基地沖(約700 m地点)を砕氷航行中のところ、平成26年2月16日(日)日本時間13時40分頃、暗礁に接触し、座礁しました。現在、「しらせ」船体に一部浸水が認められるものの、人員への被害はなく、油の流出はありません。また、浸水部は二重底となっており、艦の構造上、離礁できれば航行に支障はありません。=

 なぜ座礁したのか、どうやって脱出したのか、詳しい状況を知りたかったが、両隊長とも報告の中では一切触れなかった。艦の運航には観測隊は関与しないので、詳細な事情は知り得ないし、うかつに批判じみたことを言うわけにはいかないからだろう。

 そこで、歓迎会(写真)の会場にて、2、3人の関係者に実情を尋ね、取材した。まず、座礁地点は大型船が初めて進入したという未知の場所ではない。ロシア製の海図はある。また2代目「しらせ」には、最新式のマルチビーム音響測深装置が搭載されている。

 したがって、浅い水深の海域を航行するなら、測深のデータを監視しながら超低速で進むのが普通だろうが、何らかの誤認、不注意や連携ミス等があったのだろうと思う。

 座礁から脱出するために、船内前部の水を捨て、後部に水を集め、満潮時に最大の後進をかけ、18日朝、めでたく離礁することができた。事故から2日後、3回目の満潮時に脱出作戦が成功したわけで、かなり際どく、幸運であったと言えよう。
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           [写真: 歓迎会にて紹介される越冬隊・夏隊の隊員たち]


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『東京観光名所』
                               投稿日:2014/04/18、No.72

 外国や日本の大小の都市では、どこでもというわけではないが、歴史的に由緒ある城とか宮殿とか館、あるいは発祥、建国、独立、戦勝などを象徴する広場や建築物やモニュメントなど、観光を目的とした旅行者ならまずは立ち寄ってみようというスポットがあることが多い。

 そういう視点によると、外国からの観光旅行者にとって、東京は一体どこなんだろうと以前から疑問を抱いていた。象徴的な場所という点からは皇居だろう。しかし、庭園や家屋に入れるわけではないので、外から堀や石垣や橋を眺め、写真を撮るくらいである。

 そこで英語版の東京観光紹介サイトをいくつか調べてみた。(gojapango.com)の東京トップ10および(city-discovery.com)のトップ6には皇居(Imperial Palace)とともに浅草寺(Sensoji)が入っており、(travelocafe.com)と(topsightseeing.com)には皇居はなく浅草寺が挙げられていた。どうやら、都内最古の寺院、浅草寺が東京観光の一番のようである。

 だからというわけではなく、たまたま東京で2時間ほど暇があったので、久しぶりに浅草へ行ってきた(写真: 浅草寺から仲見世を見る.2014.4.9)。特別なイベントもなく、桜も終わった平日であったが、欧米人と中国・台湾・韓国人でたいへん賑わっていた。
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