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zoom RSS もみじ平;船上山;大井手水;猪捕獲;資源循環;大山滝;南極船;南極氷増加;新潟初雪

<<   作成日時 : 2015/09/22 18:30   >>

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   [Photo: 岡山県立森林公園もみじ平のブナ林、 2015年9月21日]


『岡山もみじ平周辺トレッキング』
                投稿日:2015/09/22、No.194

 岡山県立森林公園内の鳥取県境の山、もみじ平(1059 m)〜千軒平(1090 m)の約5 kmを、昨日(21日)トレッキングした。

 この森林公園には昨年初夏に公園西部の千軒平へ、今春は東部の奥ぶなの平(980 m)〜すずのこ平(1080 m)の軽登山を行った。今回は中央部である。

 この公園は、自然散策やハイキング、登山のために、数多くのトレールが、ここまで広くなくてもよいのに、と思うくらいに良く整備されている。ただし、急斜面でも、人工的、規則的な階段を避け、自然なステップにしているところが気に入った(写真)。

 一般に人気のある山は複数の登山コースがあるが、登山者は自家用車で行くことが多いので、上りと下りが別ルートを辿ったとしても、同じ登山口に戻らなければならない。必ずしもこの条件を満たす山は多くはない。ここの森林公園では、今春と今回とも、一筆書きでぐるりと周回ができ、楽しみが倍増する。

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『船上山登山』
                 投稿日:2015/10/06、No.197

 船上山(せんじょうさん)は、伯耆大山(剣ヶ峰:1729 m)から北東へ伸びる尾根の末端に位置している。国道9号線からよく見え、琴浦町の市街からも近いので、子供から高齢者にまで親しまれている山である。

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 写真中央のなだらかな尾根の最高部(687 m)に船上神社があり、尾根の右肩付近に最高部より低い船上山頂上(616 m)がある。

 正面の岩壁は屏風岩と呼ばれ、高さ約60〜100 mの柱状節理が発達した溶岩の急崖である。ロッククライミングの格好な練習場、講習場となっている。岩壁下部の緩斜面は、岩屑が堆積した地形で、茶園原と呼ばれる草原となっている。

 10月4日、船上山少年自然の家から茶園原、東坂ルートを経由して船上神社までのポピュラールートを往復した。上り1時間40分、下り1時間だった。東坂周辺ではアカマツ、ミズナラ、コナラなどの林が続くが、尾根に上がるとブナが多くなる。

 なお、ガイドブック「鳥取県の山」によると、船上山〜勝田ヶ山(1149 m)〜甲ヶ山(かぶとがせん、1338 m)〜矢筈ヶ山(やはずがせん、1359 m)〜大休峠〜野田ヶ山(1344 m)〜振子山(1452 m)〜三鈷峰(さんこほう、1516 m)〜元谷〜大山寺へ至る縦走が可能で、岩場の難所もあるが2日間の行程である。

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『大井手用水』
                    投稿日:2015/10/11、No.198

古くから鳥取に住んでいる人にとっては、千代川から分流する大井手用水は良く知られた存在であろう。私は、その名は以前から知っていたが、今まで機会がなく、先日初めて大井手用水の出発点付近を見学した(9月30日)。

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 写真は、鳥取市旧河原町内にて千代川から取水してすぐの大井手用水である(右手前は樋口神社)。普通の用水路の大型の物、と想像していたが、水量の多い立派な川だった(測定者不詳ながら、流量毎秒2〜4 トンのデータあり)。

 大井手用水は、鹿野城主亀井が1602年から7年の歳月をかけて、鳥取市賀露町までの延長16 kmにわたり開削したもので、現在でも水田(668 ha)を潤す農業用水および地域用水(防火用水、生活用水など)として千代川左岸地域に欠くことのできない用水路となっている(全国疏水名鑑)。

 千代川の河川環境や流域の都市構造は変わってきているのに、400年前に造った用水路が現在もちゃんと役立っていることに、驚くとともに感心する。

 なお、2005年度に全国水土里ネットが行った、日本全国の自然環境に恵まれた農業用水『疏水百選』に、鳥取県からは大井手用水が選ばれている。

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『住宅地でイノシシ捕獲』
                            投稿日:2015/10/16、No.199

 鳥取中心市街地の北端に位置する久松地区は、丸山、雁金山、久松山、本陣山などの山裾に広がっている。そのため、従来からイノシシを始めヌートリア、アライグマ、アナグマなどの住宅街への出没が頻発している。

 中でも、庭の野菜畑が荒らされ、ガス管や水道管の被覆がかじられたり、人家の食卓にまで侵入した例(中町)もある。関連の町内会から鳥取市へ、毎年の様にイノシシ等の捕獲や駆除の要請が行われてきた。

 これに対して鳥取市の回答は、住宅地はもちろん久松山なども登山者が多いので銃器による捕獲は困難なため、侵入防止柵と捕獲器(檻)の設置を勧めている。自治会で(電気)柵を設置する場合は、申請により市から費用の1/2の補助があるが、家庭菜園など限られた場所には有効としても、動物たちは道路も横断するので、全域を柵で覆うことは不可能である。

 イノシシについては、昨年度、鳥取市が久松山南側に捕獲器4基を設置し、本年2月までに17頭を捕獲したそうである。しかし、生息数に比べればほんの僅かである。

 過日(12日)朝、栗谷町の興禅寺付近でイノシシが捕えられた、と知人から連絡を受けた。捕獲器の仕組みを知りたく、さっそく見に行った。そこは寺の境外の山裾斜面だった(写真)。
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 イノシシは子供のようだった。付近の住民によると、1歳未満だろう、ということだった。その小イノシシは、パニック状態になり、檻の金網に突撃を繰り返し、頑強な鼻の頭は血で真っ赤になっていた。その正面を向いた写真は、ここに掲載することは憚れる。

 檻の入り口は、写真の右側である。檻の中には餌として米ぬかを敷いているそうである。

 市から要請された猟友会の手で、そのイノシシはその場で電気ショックにより処分された。

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『資源循環利用シンポジウム』
                          投稿日:2015/10/20、No.200

 「資源の循環利用を考えるシンポジウム」が鳥取大学にて開催されたので聴講した(16日)。主催は、鳥取県、鳥大、民間会社の三者からなる廃棄物・資源循環研究会であった。

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 資源の循環利用と言えば、古紙からダンボールや、ペットボトルからフリースのようなリサイクルを想像する。しかし、今回のシンポジウムの中心的な話題は、シカ、イノシシ等の「再利用」であった。

 鳥取県では、イノシシの狩猟と有害鳥獣捕獲を行っているが、平成22 年度に県内で計7857頭を捕獲した。一方、シカは鳥取県中・西部は少ないが、八頭郡を中心とした東部で農林被害が多く、同年に計3668頭が駆除された(鳥取県)。

 シンポジウムでは、これらの肉の諸成分比、栄養素、うまさ等についての研究発表があった。シカ肉は、牛、豚に比べて圧倒的に低脂肪のためヘルシーであるし、処分後の処置を的確、迅速に行えば、臭みなどは全くなく、大変おいしいと強調されていた。

 自治体が力を入れていることもあり、一流コックの手によるジビエ(gibier:猟鳥獣の肉)料理が、レストランなどでも増えつつあるようだ。今後、シカ、イノシシ肉などが食材として普及し、スーパーマーケットなどでも日常的に陳列されるようになるかもしれない。

 とは言え、牛、豚、鶏の三大肉に並ぶとか、割って入るまでには至らないだろうと思う。狩猟民族の血を引いている人にとっては全く抵抗がないだろうが、そうではない人にとっては野生獣の姿やしぐさを思い起こしつつその肉を食することに、一瞬のためらいを感ずることがあるかもしれない。

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『大山滝ハイキング』
                       投稿日:2015/10/25、No.201

 「日本の滝100選」(1990年選定)には、鳥取県からは鳥取市の雨滝と琴浦町の大山滝が選ばれている。

 滝愛好家のサイト「滝の引力」によると、滝100選の内、整備された遊歩道にて徒歩約20分以内で到達できる滝は73箇所となっている。雨滝(落差40 m)は駐車場から5分も歩けば到着する。 

 これに比べて大山滝は、そこへ至るルートの難度が高いわけではないが、街用の靴やサンダルでちょっと散歩というわけにはいかない。

 一向平(いっこうがなる、標高500 m)キャンプ場から、緩い遊歩道を約120 m上がった後、急な木道階段を沢に向けて約80 m下り、そこから谷底までの高さ30 m、長さ45 mの吊り橋を渡り、再び急な坂道を100 mほど登ると、大山滝(二段、落差42 m)を正面に見る展望スポットに達する(写真:10月22日)。
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 所要時間は往路50分、復路45分だった。ちなみに、琴浦町の「大山滝観光案内」では、往復路とも所用35分となっている。これは、健脚でもかなり急がないと達成できない速さである。

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『南極観測船ふじ』
                          投稿日:2015/10/31、No.202

 「ふじ」は、日本の南極観測において「宗谷」を引き継いだ2代目観測船であり、南極観測再開の1965年11月(第7次隊)から1983年4月(24次隊)まで、18年にわたって南極で活躍した。現在は、名古屋港ガーデンふ頭に係留され、「南極の博物館」とし一般公開されている(写真)。
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 去る10月18日、名古屋港ポートビルにて南極OB会主催による「ふじの時代」公開講演会・パネル討論会が開催され、筆者も『南極隕石第1号の発見談(1969年)』を講演した。終了後、参会者全員で「ふじ」船内を見学した。

 筆者にとっては、第10次隊と第14次隊で「ふじ」にて南極を2往復、計5か月ほど生活したので、大変懐かしい。船内では、観測隊員室などがあるB1Fから3F(ブリッジ=操舵室)まで見学できる。

 海上自衛隊の砕氷艦だった「ふじ」は、退役後、希望する自治体に払い下げることになった。北海道からも網走市ほかが名乗りを上げたが、最終的に名古屋港と決まり、現在、公益財団法人名古屋みなと振興財団が運営している。

 名古屋市や愛知県が南極観測と特に関わりが深かったわけではないが、博物館あるいは記念施設として公開しつつ経営し、保存し続けるためには、人気の名古屋港水族館(2013年度入館者数204万人)に隣接するガーデンふ頭は望ましい場所だったと言える。

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『南極の氷が増えている!』
                         投稿日:2015/11/06、No.203

 昨(5)日、市内のある会館で会った知人が「今朝(NHK)テレビで言っていたけど、南極の氷が増えているんですって?びっくりした」と話しかけてきた。

 そんなニュースは聞いていない。さっそく、インターネットで調べてみた。するとすぐ、出所はNASA(米航空宇宙局)のズワリー(J. Zwally)他により国際氷河学会誌(Journal of Glaciology, No. 230, 2015)に発表された論文ということが分かった。幸い、同論文をダウンロードできたので、まず、さわりだけを読んだ。

 その論文は『南極氷床の質量獲得は欠損を凌ぐ』(”Mass gains of the Antarctic ice sheet exceed losses”)というものである。ズワリーは、人工衛星データ解析による南極やグリーンランド氷床の変動の研究では世界の第一人者という大御所(現在70歳代)であり、一流誌に掲載された論文なので、一般的には内容は信頼できる。

 同論文の要旨の始めの5行を翻訳すると以下の様になる。

 “気候変化にともなう南極氷床の質量変動は海面上昇に影響を与えるが、近年の質量変動率は不確かだった。人工衛星(ICESat)による氷床表面高度データによると、2003〜2008年は、降雪に起因する氷床の質量増加が氷の流出による質量損失を82 (+-25) Gt/年上回り、その結果海面上昇を0.23mm/年だけ弱めている。人工衛星(ERS)でも、1992〜2001年に、同様な質量増加112 (+-61) Gt/年が得られた。”

 南極氷床を細かく区分し、従来あまりよく分からなかった地域も、詳細に質量の増減を明らかにした、という点が非常に大きな成果である。本論文によると、氷の質量増減は、南極全体で一様に起きているわけではない。南極半島を含む西南極の一部で質量減少が進む一方、東南極氷床や西南極の一部地域では質量は増加傾向にあり、この全増加分が全減少分を上回っている、ことが主要な結果である。

 この結論は、「従来の説が覆される」というものではない。おおよその傾向は従来の知見と大きく食い違うわけではなく、むしろIPCCレポート(2013)が「西南極氷床の崩壊が海面上昇に寄与している」ということを、やや強く書き過ぎたのではないかと思う。それを世界のメディアがさらに強調して報道し、「温暖化で南極の氷が融けつつある」とかの誤った考えが蔓延しているのであろう。

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       [写真]南極氷床の内陸氷原と山脈(1973年頃撮影)


     (続)           投稿日:2015/11/12、No.205

 前報を多少補足しよう。

 IPCC(2013)第1作業部会報告書の中の「政策決定者向け要約 (SPM)」の「B.3 雪氷圈」章の冒頭の一文は、“過去20 年にわたり、グリーンランドと南極の氷床の質量は減少し、氷河もほぼ世界中で縮小し続けてきた。”となっている(注:本記事の“******”は成瀬訳、他に気象庁訳が公表されている)。

 ここだけを読んだ人は、南極氷床がグリーンランド氷床や世界中の山岳氷河と同様に縮小し続けている、との思いを抱くであろう。

 しかし、同章の本文では次のように記述されている。
 “南極氷床の氷の平均減少率は、1992年〜2001年に年間 30 [-37〜97] Gtであったものが、2002年〜2011年には年間147 [72〜221] Gtに増加した可能性が高い。これらの減少が主に南極半島北部と西南極のアムンゼン海地域で起きていることの確信度は非常に高い。”

 つまり、氷が大きく減少しているのは南極氷床の一部地域である。これらの詳細な結果のみを合計すると、確かに、氷はかなり減少しつつあり、それは世界の海水面を上昇させる。

 一方、ズワリー・他の前の論文(2006)では、1992〜2003年の南極氷床表面高度変化図にて、南緯82度以南の円形区域はデータのない空白域となっている。今回のズワリー・他(2015)の論文では、これらの高緯度地域、すなわち南極氷床の内陸域の氷の増減も詳細に明らかになったのである。

 ズワリーはNASAのサイト(10月31日)で以下の様に語っている。
 “我々の今回の結果は、南極半島や、西南極のズウェイツ(Thwaites)とパイン島地域における氷の流出量の増加を示す他の研究者たちの結果と、本質的には一致している。”

 “大きく異なる点は、東南極と西南極の内陸部である。そこの氷の増加の全量が、他地域の氷の損失の全量を上回ったということだ。”

 今までは、限られた地域の大きな氷床高度低下(氷減少)の結果が知らされていたが、このたび、従来未調査だった内陸部を含む広大な地域にて小さい高度上昇(氷増加)が検出され、氷の全量としては後者が前者を凌ぐ、ということである。

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  [写真]南極氷床から流出する氷河(1993年、Photo: T. Sawagaki)

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『そろそろ平地も初雪か(新潟県上越市)』
                  投稿者:横山宏太郎、投稿日:2015/12/15、No.216

 この冬の雪はどうなるか?が話題になるこの頃です。新潟県上越市はここまでのところ暖かめです。スキー場では早くまとまった降雪がほしいところでしょうが、住民の大多数は、長期予報通りの暖冬を期待しています。

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 写真は12月7日撮影です。左の高い山は妙高山(2454m)、スキー場は主に左手の斜面にあります。右の山々は南葉山(一番右の青田難波山は949m)です。地元では、この山に3回雪が降ると平地にも雪が降るといいますが、写真に見えているのはたしか2回めの雪、今週後半の寒気では平地も初雪になりそうですから、今冬はフライングか?

 ところで、上越市といっても他県の方には馴染みが薄い名前かもしれません。平成大合併で市域は大きく広がりましたが、私のいるところは昔の「高田市」で、「雪の高田」とも呼ばれ、市内にある旧・高田測候所は昭和20(1945)年2月26日、積雪深377cmという気象官署(山岳地を除く)の記録を持っているところです。なお、ここでの「上越」は、越後の国のうち都(京)に近い方、「かみ・えちご」の意味です。

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『17日初雪(新潟県上越市)』
                     投稿者:横山宏太郎、投稿日:2015/12/19、No.219

 No.216の続きです。
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 写真のとおり、17日朝には南葉山のかなり下まで白くなりました。平野部でも17日中に初雪となり、高田特別地域気象観測所(旧・高田測候所)のデータでは18日昼まで積雪3cmとなっていました。現在は積雪0cmです。

 山寄りの雪はそれほど多くはなかったようで、周辺のスキー場のオープンは、ほとんど延期になりました。




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