大山冠雪、ハード雪崩、虹、雪尺、氷ノ山雪、観測点、大山雪、氷棒

No.1614    大山、初冠雪        成瀬廉二、 2007/11/13(Tue)
 11月11日、NPO関連の会合・他のため米子へ行き、昨日、大山の紅葉を見がてら来冬の「雪の観察会」([活動・行事]のページ参照)の段取り予察のため大山中腹の大山寺へ行ってきた。

 あいにくの霰(あられ)もようで、大山寺より上部は厚い雲におおわれ、晩秋の大山を仰ぐことはできなかった。

 ところが、今朝の地元紙に「12日、大山で初冠雪」と写真付で報道された。12日午前に一時的に雲がとぎれ、麓から山頂付近が見えたらしい。

 初冠雪とは、気象庁の用語で、初冬に山が雪で白くなったことを地元の気象台の専門官が初めて観測すること、をいう。1週間も10日も山の雲がはれないことはいくらでもあるので、初冠雪日というデータは気候・気象学的な指標としての意味は低い。

 と思いながらも、気象台のホームページから、今年の各地の初冠雪日を拾ってみた。斜里岳10/13、八甲田山10/10、立山10/20、大山11/12で、北海道と大山とでは1か月の差であった。

 ついでに調べてみたら、サクラの平年開花日は北海道が山陰より1か月遅く、カエデの平年紅葉日は北海道が1か月早い。札幌付近と鳥取とでは、四季の変化の時間差が1か月位と感じていたが、気象庁のこれらの目視観測のデータは概ねそれと一致するものであった。

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No.1616    ハードスラブ雪崩
 
                  金森晶作、2007/11/21(Wed)

2007年11月13日に北海道十勝連峰上ホロカメットク山でハードスラブ雪崩による事故がありました。雪氷学会北海道支部の雪氷災害調査チームにより雪崩の報告書がまとめられました。

事故者の二名が学部生のときに所属していた学生山岳団体の後輩だったため,当事者からも話をきいています。
一名が完全に埋没したのですが,埋まり方が浅く,残った一名の適切な対応と道警ヘリコプターによる迅速な救助活動により,ほぼ無傷で救助されました。
人が死んでいてもおかしくない事故でした。


No.1617       Re: ハードスラブ雪崩

              成瀬廉二、2007/11/29(Thu)

 昨日まで、日本の最南端付近の島へ行っていました。残暑が終わりそろそろ秋の気配、という感じのとき、北海道は大雪、そして23日の上ホロカメットク山の雪崩をニュースで知りました。

 何日か雪が降り続いていたようなので、この2回目の雪崩はハードスラブ(固い雪の層)雪崩ではなく、冬季の一般的な乾雪表層雪崩だったのでしょうね。


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No.1620    鳥取の虹 

                   成瀬廉二、2007/12/22(Sat)

 鳥取の地域おこしを目的としたネットワークのメーリングリストで、このところ「鳥取の虹」談義が盛んである。火つけ役は、NPO鳥取環境市民会議代表の土井倫子氏で、次のメッセージから始まった。

 「皆さん、御存知ですか?このところ3時~4時頃、毎日みたいに虹が北東の方角に見えるんですよ。それもこの山陰特有の時雨模様のため。鈍色の雲の隙間から、時々顔を出すお日様が、プレゼントとして虹を見せてくださってるようです。暗い雨雲と明るい虹のコントラストも美しさの秘密」

 これに多くの人がレスポンスした。「鳥取は確かに虹が多い」、「鳥取の虹は本当に綺麗」、「砂丘と海をバックにした虹は素晴らしい」、「虹を観光資源にしたら」等々。

 実際に鳥取は虹が多いかどうかは、おそらくそれを示す統計データはどこにもないであろう。鳥取の雨量は年間1,900mmで、日本の中では多い方だが格段にという程でもない。

 虹が見えるための条件は、大気中の雨粒(または霧粒)と日射の2つである。だから全天がどんより曇った層雲系のときは、雨が止んでも虹は出ない。天気がめまぐるしく変化する、積雲系の雲が最も好条件であろう。確かに鳥取を含む本州の日本海側は、冬も日本海上で発達する積雲が多い。

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 ところで、私はいままで山や氷河で虹をたくさん見ているが、虹の良い写真を持っていないことに気がついた。ちょっと探して見つかったのが、あまり鮮やかには見えないが、この虹である。1990年12月、パタゴニア、ティンダル氷河へ向かう荷揚げの行動中。

(2007.12.16記)

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                (雪の大山:2008年2月11日)


氷ノ山に雪尺設置 

                    成瀬廉二、2008/11/01(Sat) 、No.1721

 わかさ氷ノ山の中腹(標高850 m)、自然ふれあい館響の森付近に、10月29日、雪尺を設置した。写真では、雪尺の上半分が落葉樹の枝葉に隠れているが、尺の高さは地上から3.5 mである。

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 雪尺設置のいきさつは、以前このサイトで述べたように(2008/03/07, No.1654)、氷ノ山スキー場でも自然ふれあい館響の森でも積雪深の「測定」は、柱や樹を見て目の子または推測によっていたことを知ったからである。

 響の森が自然系の博物館・体験施設であるとすると、冬季は雪とは切り離せない環境にあるので、雪についても積極的に関わって行くべきだと思う。その流れもあって、今年2月に続いて来年2月1日に、この場所で「雪の観察会」を開催する([活動・行事]ページ参照)。

 ところで、雪の深さ(の時間変化)は、雪氷学および氷河学にとって、最も基本的かつ重要なパラメータ(要素)であり、同時に雪尺によるその測定は、長さを測る、という最も基本的かつ単純な物理測定である。

 この雪尺測定は、大げさに言えばNPO氷河・雪氷圏環境研究舎と氷ノ山自然ふれあい館響の森との共同研究である。

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氷ノ山 初積雪 

                岡田 珠美、2008/11/22(Sat) 、No.1732

 雪の観察会でお世話になります。氷ノ山自然ふれあい館の岡田と申します。

 ちょっとタイミングが遅くなってしまいましたが、当館付近の初積雪の写真をお届けします。
 18日の夜から積もりだし、降ったりやんだりで一番多かったのは20日の17センチだったようです。

 いよいよ雪のシーズン到来か?といった感じですが、気になるのは雪の量です。この辺りではカメムシが多い年は大雪になる、と言いますが今年は若干多かったような気もします・・・。

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観測点の整備 

                山口悟、2008/12/05(Fri) 、 No.1742

 10月の投稿当番だったのを忙しさにかまけてさぼっていました。

 秋から冬前のこの時期は、山地にある観測点の点検で飛び回っています。
ところで、皆さんが普段天気予報などで気楽に見ている“現在の気温・積雪深”などの情報ですが、そのデータを測定する器械のメンテナンスは非常に
大変です。私も仕事の関係で10数個の気象観測点のメンテをしていますが、もう涙なしでは語れません。と言うわけで今回は気象測器のメンテについてです。

 11/18に防災科研の所有する大山鏡ヶ成の観測点のメンテナンスを行いました。この日は天気が悪く雪がちらつく中での作業となりました。写真はちょうど積雪深計の検定をしている所です。高さの違う疑似雪面をいくつも使って、実際に機械が正しく積雪深を測定しているかの確認を行います。その後積雪重量計の検定、観測露場の草刈り、雨量計の検定等をしました。そして最後に通信を確認して作業は終了です。

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 なお、気象庁の所有する大山アメダスでも、同じ日に積雪深計を超音波式から光波式への変更をちょうど行っていました。こちらも雪の中悪戦苦闘しているようでした。
このように皆様が普段何気なく使用している気象データをきちんと取るために、気象庁さんの並々ならぬ努力があるのです。

 気象庁と言えば、3ヶ月予報では、12月は西日本では気温が低いと言う予想です。
今週末も寒気が入るようです。雪はどうなのでしょうか? 冬前にその冬の降雪量を正確に予想するというのは、この業界の永遠のテーマです。その様なモデルの改良のためにの山地の気象データは貴重な検証データとなります。

 なお、防災科研の大山観測点の積雪深、積雪重量、気温は1日一回web上にてデータを更新しています。興味のあるかたは是非お越しください。

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大山の積雪深 

                  山口悟、2009/01/05(Mon) 、No.1756

皆様
明けましておめでとうございます。
12月5日に”観測点の整備”というタイトルで投稿した山口です。
その後防災科研の大山の観測点(鏡ヶ成スキー場付近)は順調に動いています。

今回は皆様から情報を頂きたく投稿しました。
先の投稿にも、気象庁のアメダスの大山観測点(豪円山スキー場付近)があると書きましたが、アメダスと防災科研の観測点はほぼ同じ標高にあります。また距離も5km位しか離れていません。そのため過去のデータでは、冬の初めは両者の積雪深は基本的にあまり差が出ません。

しかし今冬は違います。1月4日9時の両者の積雪深を比較すると、アメダスでは80cmしかないのに対し、防災科研の観測点では209cmと実に120cm以上の差があります。この時期ここまで差が出たことは今までありません。

そこで皆様に以下の情報提供をお願いいたしたいのですが、よろしくお願いいたします。

・12/30-1/3までの間の雪の降り方は、いつもの冬と同じようだったでしょうか?

・ここ最近大山に行ってみた人はいないでしょうか?そのとき実際にこんなに積雪深の違いが見られたでしょうか?

研究者としては、何が起こったのか(どのような気象場で雪の降り方をしたのか)が非常に興味深いのですが、なにぶん新潟に住んでいるもので、ちょっと調査に行くというわけには行きません。

気象庁等のデータの解析はこれからやるつもりですが、ぜひ地元の人からの情報もいただけたらと思います。

なお、なにかわかりましたら、また改めて投稿させいただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

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Re: 大山の積雪深 

              成瀬廉二、2009/01/08(Thu)、No.1758

 豪円山は大山(1729m)の北西斜面、鏡ヶ成は反対側南東斜面の、それぞれ中腹にあります。写真(上掲)は1年前のものですが、豪円山は写真のほぼ中央、鏡ヶ成は山の向こう側です。
 冬季の季節風の風上と風下側ですから、雪の降り方に相違があってもおかしくはないでしょう。しかし、例年はほぼ同じとのこと、今年は何かが違っていたのかもしれません。

 そこで、日本海新聞に掲載された「スキーだより(JR西日本など調べ)」を当たってみました。以前、この欄でも述べましたが、スキー場発表の積雪深は十分吟味しないと科学的なデータとしては扱えません。

 しかし、誤差が大きい(多めに発表?)としても、同一地点の積雪深変化はそれなりに意味がありそうです。12月30日、1月2日、4日、7日の両スキー場の積雪深は以下の通りです。

 豪円山:30、90、90、80cm
 鏡ヶ成:50、120、110、110cm 

 風下側の鏡ヶ成の方が終始積雪が多いようです。しかし、防災科研の観測点の209cm(4日)は、異常に多い感じですね。何か原因がありそうです。

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Re. 大山の積雪深 

                 山口悟、2009/01/09(Fri)、No.1759

成瀬先生、情報ありがとうございます。
アメダスとNIEDの観測点の差は、冬が進むにつれて増加し、最大積雪深(2月末)は、50cm位の差(NIEDの方が多い)になるのが例年です。ただ一回ごとの降雪量(2-5日間)で多くて20cmの差しか出ません。しかし今回は12/25-1/2の間で1m以上の差が生じました。過去14冬期分を調べてみると2001-2002の初冬も同じような降り方をしたようです。
是非大山の積雪深分布の調査に行きたいものです。

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         曲がった氷の棒 

            茗荷尚美・岡田珠美・成瀬廉二、 2009/01/13(Tue) 、 No.1761

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                  まるでアメ細工のような霜柱を発見。
 トリが羽ばたこうとしているように見えませんか?
 (2008/12/20、氷ノ山自然ふれあい館 響の森:茗荷尚美)

 響の森の建物の近くに、斜面の土が崩れてたまったところがあります。写真を撮った人によると、この氷はその土から出ていたそうです。霜柱の変わった形っといった感じだったようです。
 その日(12月20日)の朝はよく晴れて霜が降りていました。
08:45の気温は2.4度、積雪ゼロ、前日朝の気温は0.1度でした。(岡田珠美)

 この写真を初めて見たときは、霜柱とは思えず、つららか、氷筍(ひょうじゅん:次々に落下する水滴により地上から上向きに成長する氷)かな、と思ったのですが、土から出ていたとすると、霜柱なのかもしれません。
 曲がりながら霜柱が成長する、ということは考えにくいので、できてから曲がったのでしょうか。 (成瀬廉二)

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雪崩防止柵 

                 市谷年弘、2009/01/20(Tue)、 No.1762

今回は、鳥取県八頭町姫路地区にある,雪崩防止柵を紹介します(写真参照)。八頭町姫路地区は、多雪地帯にあり、今年の新雪で、50~100近くの積雪がありました。このような土地柄・・・たくさんの雪崩防止柵が設置してあります。
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