北極氷河サージ、パタゴニア堆積物、氷河洞穴

スピッツベルゲン島で氷河のサージ発生   成瀬廉二、2009/04/11(Sat)、 No.1782
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 地球最北の大学The University Centre in Svalbard(スバールバル諸島ロングイヤーベーン)で氷河サージ(surge)の研究一筋のPh.D.院生Monica Sund から寄せられたニュースである。

 スバールバル諸島スピッツベルゲン島のナソーストブリーン(Nathorstbreen)氷河が、2008/09年の冬季、前進を開始し、サージ期に入ったそうである。このサージの今後の展開をモニターするため、M. Sundは氷河を見下ろす山の上に無人カメラを設置した。

 写真は、その時(2009年4月)の氷河の様子で、氷河全域に激しくクレバスが形成されていることが分る。

 サージ(『氷河・雪氷圏ミニ辞典』参照)は非常に珍しい現象というわけではないが、ふつうは人目に触れない山奥で発生しているので、サージの期間(1年~数年)を通して観測を続けた研究例はそんなに多くはない。

(Photo: Nathorstbreen in April 2009, by courtesy of Monica Sund)


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  No.1454 “パタゴニア調査” 

Kent青木@Coyhaique, Chile、 2006/12/31(Sun)

みなさま
Kent@金沢大です.
パタゴニア北氷原からの流出河川(Rio Baker)の調査をして下山して参りました.

途中,Cochraneの近くで見かけたバーブ堆積物(?)です.

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  「鍾乳洞と氷河洞穴」

成瀬廉二、2007/03/24(Sat) 、No. 1551

 先日、秋吉台で行われたある競技会に出場した折、秋芳洞を見学した。山口県秋芳町(しゅうほうちょう)にある起伏の激しい石灰岩台地(カルスト地形)が秋吉台(あきよしだい)で、その中の数多くの鍾乳洞のうち最大規模のものが秋芳洞(あきよしどう)である。

 鍾乳洞と氷河洞穴とは、いくつかの類似点と相違点があり比較してみることが面白い。鍾乳洞は地下に浸透した雨水に石灰岩から炭酸カルシウムが溶けることにより形成される。一方、氷河洞穴は氷河内部に浸透した融解水の熱により氷が融けて洞窟が成長するものである。いずれも「とける」現象だが、メカニズムは異なる。前者は数十万年規模の時間で形成され、後者は春から夏の数か月で成長する。氷河洞穴の探検報告をみると、内部には滝、急流、浅瀬、池など変化に富み、鍾乳洞と形態的には大変似ている。
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写真: 氷河洞穴の入り口を覗き込む観光客.パタゴニア、ペリート・モレノ氷河(2007年1月).

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Re: 「鍾乳洞と氷河洞穴

山口悟@長岡、2007/04/06(Fri), No.1555

鍾乳洞の中に出来る”石柱”と氷河洞穴などに出来る”つらら”では、出来る過程並びにタイムスケールは成瀬先生の書いてあるように異なりますが、表面に出来る模様は同じメカニズムで決まるという研究があります(URL参考)。

タイムスケールや形成過程が全く異なるもの同士なのに、共通するメカニズムが存在するというのは何とも自然という物は良くできているものと感心させられます。



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