日食、ゴミ処理;山陰GP、環境大、露基地、雪氷会、micro水力

日食観察                          2009/07/22、No.1829
 本(22)日、鳥取大学構内で日食の観察会が開かれた。これは、全学共通教育科目「地球科学実験演習」の実験項目の一環として、および一般市民や学生への公開イベントであった。

 観察用に、鳥取大学に新規に導入されたビクセン望遠鏡、および佐治アストロパークから借用した望遠鏡、計4台が用意された。この外、参加者にはSolar Viewerという簡易太陽メガネが支給された。

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 部分日食開始の09:45から終了の12:22まで、終始雲量10の曇だったが、ときどき雲が薄くなり、太陽観察メガネでも太陽が欠けているのを鮮明に見ることができた。11:00頃、最大の日食(80%が欠けた状態)の頃には、太陽周辺の雲が一時的に消え、歓喜の声が一斉に上がった(写真1)。

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         写真2:望遠鏡の太陽投影板に写った最大日食時の太陽
              (7月22日、11時頃、鳥取大学構内)

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                  市谷年弘、2009/07/23、 No.1833

きょうは、森林巡視のおしごとでした。。
ラジオをつけて、クマよけと皆既日食の状況を気にしながら、
しごとしていました。。

前日の豪雨と皆既日食の影響で、水たまりにあまり光を好まない蝶のミヤマカラスアゲハが数羽集まっていました.

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     写真:ミヤマカラスアゲハ(深山(みやま)に多い蝶で、カラスアゲハとはその点で異なり、羽の色が青ミドリ色をしていることも特徴である。)

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私が見た日食

                   土井 倫子、2009/07/23、 No.1836

昨日は生憎の曇り空。日食を見るのは無理かな・・・と思っていたけど、11:00頃、太陽が少し顔を出してきた。今がチャンス!と準備した黒い傘を持ち出し、目打ちで穴をあけて、太陽の方向にかざしてみた。地面には欠けた太陽が見えるはず。

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見ると、本当に三日月みたいな光が・・・でも、もしかしたら、穴の形がこんなになっているかもと疑ってしまった。折しも雲で太陽はお月様みたいな弱々しい光に。特殊なサングラスがなくても肉眼で見える状態になっていた。やっぱり日食に違いなし! 確信を得て、再度傘の中の小さな太陽を見つめてみた。写真は絶好のチャンスを逃してしまったため、ちょっとぼやけた太めです。残念・・・

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Re: 私が見た日食

                     成瀬廉二、2009/07/24、 No.1839

 この写真は、傘の影の地面に映った太陽を写したものでしょう。

 写真が少しぼやけていますが、クリックして拡大して見ると、すべての太陽は同じ方向が欠けているのが分ります。すなわち、これは正真正銘のピンホールの原理で、太陽の姿が小さな穴を通過して後の面に投影されたものです。

 日食中は、地面を照らす木漏れ日も条件が良ければ三日月形となります(ただし、昨日、私はうまく見ることができなかった)。

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ゴミ処理施設の視察. 

                     成瀬廉二、2009/07/18、No.1820

 環境系NPOの主催で、7月14日、鳥取市内の廃棄物処理施設の視察を行った。

 1つは、可燃ゴミ焼却施設の神谷清掃工場である。一般家庭から出る可燃ゴミが収集トラックにより搬入され、3200立方メートルの巨大なゴミピット(穴)に落とされる。そこで攪拌された後、バケット付クレーンで焼却炉に投入される。燃焼は昼夜連続で、排ガス、排水はそれぞれ無害化の処理がなされ、容積が約1/10になった焼却灰は埋立地に運ばれる。

 もう1つは、不燃ゴミの分別と最終処分を行う鳥取県東部環境クリーンセンターである。各家庭から集められた、資源ゴミ、小型破砕ゴミ、大型資源ゴミ、ペットボトル、食品トレイ、プラスチックなどを分別し、異物、危険物を除去し、アルミ、鉄、ガラス、各種プラスチックに分けて圧縮梱包し、リサイクル工場に送られる。リサイクルできないゴミは最終処分場に埋められる。

 クリーンセンターの処理の流れの各所にて様々な自動選別機が稼動し、それを補完するように人の目と手による選別が行われていた(写真)。しかし、近々、自動選別機の一部をとりやめて、人による選別に戻す計画だ、という説明を聞いた時いたく納得した。各種多様な判断をともなう選別は、機械よりは人が勝ることは疑いないからだ。

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 リサイクル業者に送られた各種資源ゴミが、実際には何にどのように変換されているかの詳細なデータはない。しかし、環境クリーンセンターにおける分別処理は、現状では実施可能なほぼ全てのリサイクルに対応しているという印象を持った。

 それに比べて、大変もったいないことに、鳥取では、排熱は全く利用していない。世界的に見ると、先進国では、焼却場の熱による発電や温水利用が多く行われている。今後の改修や新設の場合は、検討すべき必須の課題である。


「山陰海岸」世界ジオパークに認定   

                          成瀬廉二、2010/10/04、No.2091

 10月3日(日本時間4日未明)、ユネスコが支援する世界ジオパークネットワークの会議(ギリシャ)にて、「山陰海岸」の同ネットワークへの加盟が認定された。日本からは、昨年8月、洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島の3地域が認定されたので、今回は4例目となる。
 ジオパーク(Geopark)とは、地質学的に貴重で重要、かつ観光資源としても優れた自然公園のことである。世界ジオパークとして認められたとしても、どこからか保全のための補助金が出るわけではなく、また世界遺産のように景観や施設の保護・保存の義務が生ずるわけでもない。まあ、名誉称号のようなものである。
 山陰海岸ジオパークは、京都府京丹後市から兵庫県豊岡市・香美町・新温泉町を経て鳥取市の砂丘に及ぶ。この認定を受けてこれからは、同地域における環境教育、ジオツーリズム(自然観光事業)、地域産業の振興が図られることになろうが、観光と経済優先で貴重な自然景観を損なうことがないよう、官・産・学の連携と十分な議論が必要である。

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                    [写真:鳥取県岩美町塩原海岸]

[追記] :成瀬廉二、2010/10/07、No.2092

今回、新たに世界ジオパークに認定された地域は11箇所で、計25ヶ国、77地域となった(日本ジオパークネットワーク発表)。77地域のうち、ヨーロッパが40地域、中国が14地域と断然多く、一方オセアニア1、北米1、南米1であり、「世界」ジオパークと言っても国により関心度、熱心さに著しい差がある。
 なお、認定された世界ジオパークも、2-4年毎に世界ジオパークネットワークの審査があり、今回も認定取り消しが3地域あった。

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               [写真: 京都府丹後半島.2009.6.20]

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鳥取環境大学、公立化へ 
   
                        成瀬廉二、2010/10/17、No.2095

 私立・鳥取環境大学は、学生数の減少などにより経営悪化が心配されていたが、10月9日の鳥取県定例議会にて、同大学の公立化に向けて鳥取県と鳥取市が共同設置する「公立大学法人化協議会」の経費を含む県補正予算案が賛成多数で可決された。鳥取市議会でも同様の案件が可決されたので、鳥取環境大学は公立化へ向けて動き出すことになった。
 私は一市民として環境大学問題に関心があるとともに、県が本年6月設置した「鳥取環境大学改革案評価・検討委員会」では、”公立化したら本当に志願者が増え、学生の質も向上し、財政的にも安定するのか”について可能なあらゆる方法で分析、調査、シミュレーション、検討等を行ったのか、また県はその結果をふまえて公立化を提案しているのかどうか、疑問と興味を感じ9月の県議会における本議案の質疑応答を3回にわたり傍聴した。

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 鳥取環境大学(写真)は、鳥取県と鳥取市が折半で土地・建物などの創設経費を負担するとともに、県・市が中心となって新しく学校法人を設立し、その学校法人が私立大学として運営を行っている公設民営方式である(同大学ウェブサイトより)。よくありそうな方式だが、大学としては国内に数少ないユニークな運営形態だそうである。
 2001年の開学以来、本年までの10年間の入学者数と(定員に対する充足率)を以下に示す(同大学自己点検評価報告書および各年度事業報告書より)。
 469 人(1.45), 394, 338 (1.04), 277, 227 (0.70),
230 (0.71), 185, 141 (0.44), 152 (0.55), 149人 (0.54)
 最初の3年のみ、入学者数は定員を上回ったが、以後は年々減少の一途をたどった。ただし、2009年からは、学部学科の再編を行ったため、入学者数は僅かに増え、同時に定員を減らしたので充足率は多少上昇し、現在は50%代である。
 このまま赤字経営を続ければ、いずれ基金を食いつぶし、大学が破産する恐れがあることは確かである。そのため、「評価・検討委員会」が検討を行い、公立大学法人化の方向性が示され、それを受けて鳥取県知事と鳥取市長は、法人化の方針を固めたようである。鳥取県議会では、反対派・慎重派の議員が質疑を行った。「大学が自ら根本的な改革を行うべきだ」、「公立化を求めるのは安易だ、時期尚早」、「公立化に賛成しているのは高校関係者、保護者などであり、県民の多数の合意があるわけではない」等との、主張や疑問が発せられた。
 知事や行政側の回答は、「公立化は大学の地域貢献、入学生確保などの面で有力な選択肢であり、何よりも鳥取県の子どもたちの進学のことを考えると、環境大学の体力が残っている今のうちに、新たに法整備された公立大学法人制度を活用する公立大学法人化に向けた速やかな検討開始が求められている」(県ウェブサイト、「公立大学法人化事業」より)に沿うものであった。
 議会における知事等の答弁を聞いたり、県の諸資料を読んだ限りにおいては、「あらゆる選択肢を十分検討した結果、公立化が唯一、最善」という結論に至ったのではなく、「体力が残っているうちに」とか「負のスパイラルに陥る前に」とかが、決定の重要なキーになったようである。
 18歳人口が減少しつつあり、全国の多くの大学が存続・成長に向けて奮闘している現在、公立大学になれば安泰、とは決して考えられない。鳥取県には国立大学法人鳥取大学が存在するので、鳥取環境大学はこれとは異なる、特色豊かな大学に生まれ変わり、全国から情熱あふれる若者が来るような学園になることを願っている。

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南極半島のロシア基地滞在記(前)  

       森 淳子、2011/09/26(Mon) 、No.2214

 帰国してから半年たってしまいましたが、今年の南極半島調査の途中、思いがけなくBellingshausen(ベリングスハウゼン)基地(ロシア)に滞在する機会がありましたので、簡単な滞在記を投稿いたします。

 2011年1月~3月まで、例年のようにアルゼンチン南極観測隊に参加して、南極半島のKing George(キングジョージ)島、Seymour(シーモア)島、James Ross(ジェームズロス)島の凍土環境の調査を行ってきました。今回は、ブエノスアイレスからRio Gallegos(リオガジェーゴス)経由でKing George島に入り、その後、Seymour島、James Ross島をまわってブエノスに戻るという行程でした。

 King George島の滞在先であるJubany(ジュバニー)基地(アルゼンチン)から、南極半島を挟んで南にあるSeymour島Marambio(マランビオ)基地(アルゼンチン)に移動するには、まず、滑走路のあるKing George島Marsh(マーシュ)基地(チリ)に船で約1時間かけて移動し、ツインオッター機に乗り継ぎます。ですので、Marambio基地とMarsh基地の双方で視界が良く、Jubany基地からMarsh基地までの海が荒れていない、という、三拍子そろった条件でないと移動することができません。

 2月のはじめ、当初の予定ではJubany基地周辺の調査を10日ほどで終わらせ、その後、Marambio基地に飛び、James Ross島のキャンプサイトに入る予定でした。しかし、今年は基地間の移動に必要な気象条件がなかなか三拍子そろわず、Jubany基地で10日も足止めされる事態になってしまいました。そこで、必要な条件をせめて二つにしようということで、いろいろと交渉してもらった結果、Marsh基地に歩いて行けるBellingshausen基地で天気待ちをさせてもらえることになりました。ちなみに、宿泊代はJubany基地から持参した牛肉とワイン。

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 写真は、基地の側の丘から撮影したBellingshausen基地の全景です。手前側の赤くて長い建物群と、その向こう、及び右側の白い建物群がベリングスハウゼン基地、そのさらに奥にあるのはチリのFrei(フレイ)基地です。写真には写っていませんが、右手に約1km登ると滑走路のあるMarsh基地になります。

[筆者:北海道大学大学院環境科学院博士課程修了.NPO氷河会員.(投稿代行:成瀬) ]


南極半島のロシア基地滞在記(後)

                森 淳子、2011/09/28、No.2215

 ベリングスハウゼン基地は、氷河からも遠いし、基盤岩がかなり露出しているので、氷河や周氷河研究には今ひとつな感じですが、動物はかなり多く、研究者も生物系の人が多いようでした。

 同基地の生活ですが、まず、基地の中にはちゃんとバーニャ(ロシア式サウナ)があって、シラカバの葉のついた枝も束になって置いてありました。さすが、ロシアです。週末がバーニャの日らしいです。残念ながら我々の到着は平日でしたが。

 食事はもちろんロシア風で、黒パンやボルシチなど、懐かしい料理を頂くことができました。コンデンスミルクの青い缶が食卓に並んでいたのには、つい笑ってしまいました。

 近くの丘にロシア正教会の木造の礼拝堂(写真)もあり、運よくミサを見学させて貰うことができました。隊員のうち2人しかミサには参加していませんでしたが、司祭さん(というのでしょうか)たちは、礼拝堂の仕事が無いときは基地の維持管理の仕事もしているそうです。鐘楼の鐘は本格的なもので、これが鳴っていると南極というよりロシアの北極海沿岸の町なのでは、と思ってしまいます。

 ベリングスハウゼン基地では、Bulat Mavlyudov(ブラット・マブリュードフ)さんと凍土環境などについて情報交換をしているとき、北大低温研や成瀬先生、Isenko(イセンコ)さんの話がでて驚きました。今年1年越冬だそうです。

 ロシア基地とはちょっと関係ありませんが、お知り合いの方が多そうな方の消息といえば、IAA(アルゼンチン南極研究所)のPedro(ペドロ)さんにMarambioでお会いしました。お元気で、相変わらず早口&毒舌でした。でも、Marambio基地にずっとおられたようで、キャンプには無線で指示を出しているだけのようでした。

 おかげさまで、最終的にはBellingshausen基地に2泊した後にMarambio基地に飛ぶことができ、そのあとは、きつい日程ではありましたがスムーズに移動ができました。今回は南極の各国基地の連携に助けられました。関係者にお礼申し上げます。

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雪氷研究大会(2011長岡) 

           成瀬廉二、2011/10/01、No.2217

 去る9月19-23日、新潟県長岡市において雪氷研究大会(2011)が開催され、400人超が参加し、130件の口頭発表と129件のポスター発表が行われた。この他、21の分科会・シンポジウム・企画セッションと17種の委員会が開かれ、相当込み入った過密プログラムであった。

 雪氷研究大会は、3年前の2008東京から、(社)日本雪氷学会と日本雪工学会との共同開催で行われている。後者の雪工学会は、1986年、雪氷学会から工学系の研究者・技術者等が分派して設立された。ところが、同じ雪と氷を扱っているのに、両団体が研究発表会を無関係に別々に開催するのは、無駄が多いとともに、情報の交換が効率的に行えない等の理由により、年1回の研究発表会だけは合同で行うことになった。

 ところで、"合同"に加え、雪氷研究も時代とともに進展、拡大してきたので、研究発表会の様相も変化してきた。そこで、40年前と現在の雪氷研究発表大会のセッション(分科)名を以下に列挙し、比較してみる(プログラムの順番による)。

[1971札幌]雪氷学会秋季大会
積雪工学、ふぶき、氷結晶・物性、水の凍結、凍上、電線着雪・樹氷、積雪観測・積雪測定、なだれ・斜面積雪、融雪、降積雪・流氷、極地・雪渓・氷河(以上、11セッション、発表件数:口頭のみ、84件).

[2011長岡]雪氷研究大会
防災計画・建物と雪、氷河・氷床、雪氷物理、雪崩、気候変動1・融雪、雪氷化学、積雪の構造、鉄道・道路、吹雪・吹雪対策、凍土、雪利用技術、降雪・着氷雪、地すべり・雪崩対策、海氷・気候変動2、衛星観測・計測技術、寒地の地盤、積雪分布、水循環、屋根雪、教育・普及(以上、20セッション、発表件数:259件).

 以上の様に、"合同開催"とは言っても両者の協議が十分行われた結果の"合同"とは思えず、2つのカードの束を一緒にして時間と会場を割り振っただけで、整然としない、分かり難いプログラムになったと言わざるを得ない。1年前にも本欄(No.2090)で述べたが、2007富山方式の「同時期・一部共催」に戻した方が良い、と強く思うに至った。つまり、両学会がそれぞれの発表大会を、同一週内に同一会場で、一部のセッションだけ共催で行う、というものである。

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[写真]ポスター発表会場(ハイブ長岡)。通常は、狭い部屋にポスターをびっしり並べ、掲示時間が過ぎると次の組のポスターに張り替える、というやり方が多い。今回は、広いイベント会場に3つの組のポスターすべてが掲示され、発表者は1/3の時間のみ説明に立つという方式だった。ゆったりとして話を聞きやすいという利点もあったが、ポスター発表は露天商のようなもので人だかりが人を呼ぶので、閑散としていると活気を欠く感じがする。

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マイクロ水力発電 

           成瀬廉二、2011/08/29、No.2206

 先週、鳥取県関金町の山間地にあるマイクロ水力発電装置を視察する機会があった。そこでは、(地独法)鳥取県産業技術センターが、小泉川養魚場(写真:2011.8.22)からの流出水(30~60 L/s)を利用し、落差1~5 mにて、最大出力2 kWの水力発電の実験を行っている。

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 水力発電には、大きく分けると、巨大ダム+人造湖による大出力(100 MW以上)の発電所から、中水力、および既存の用水路や排水路を利用する小水力とがある。これらの分類には明確な定義はないが、経済産業省の中小水力発電開発費補助事業では、出力30 MW 以下を中小水力発電と呼び、多くの場合、小水力(10 MW以下)が再生可能(自然)エネルギーとみなされている。さらに、小水力発電を小水力(1~10 MW)、ミニ水力(100 kW~1 MW)、マイクロ水力(100 kW 以下)に分類されることもある(NEDO, 2003)。これにしたがうと、本欄No.2163「用瀬の小水力発電所」は最大出力117 kWなので、ミニ水力となる。

 関金の小規模マイクロ水力発電では、発電した電力は、養魚場事務所の照明、テレビ、パソコン、冷蔵庫等に利用し、余剰電力は(売電は行わず)ヒーターにより温水に変換し、生活に利用している。同事務所では、一時的に大電力を消費する機器を使用するときは電力不足となるので、電力会社から買わざるを得ないそうだが、電力を計画的に上手に使用すれば、この規模のマイクロ水力発電により、商用電源とは独立したシステムとして運用できるはずである。マイクロ水力の最大の利点は、昼夜、天候に関わらず、また場所によっては年間を通して、安定した電力が得られることである。

 超小型の水力発電機は各種製品化されており、例えば1kWタイプ(流量4~20 L/s)では145万円程度(設置費別)であり、15年程度でコストが回収できるという。平野部の市街地では無理だが、中山間地では小川や用水路、排水路がどこにでも見られる。現状では水利権の問題があるので、誰でも好きなところに発電機を置くことはできないが、規制緩和を進めて、自治体、地域、団体、個人が、積極的に有効にマイクロ水力を利用することが望まれる。



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