ウズベキスタンの旅

ウズベキスタンの旅 (前) 成瀬廉二、2010/09/16、No.2080
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 9月5日から14日にかけて、中央アジア・シルクロードの拠点、かつどちらの方向も2つ以上の国を経ないと海に達しないという”典型的な内陸”の国、ウズベキスタンを訪れた。1991年まではソビエト連邦に属していたウズベキスタン共和国は、紀元前はギリシャに、紀元後はペルシャ、トルコ系、アラブ系、唐、モンゴル系、ウズベク族、ロシア等、さまざまな民族・国家に次々と支配されたり強く影響を受けた複雑な歴史を持ち、半乾燥・乾燥地域内に点在する何箇所かのオアシスに古くから都市と文化が栄えた。

 ウズベキスタンの東の端、キルギスとの国境付近に西・天山山脈(Western Tian Shan)西端のチムガン山(Big Chimgan: 3,309 m)がある。その中腹のチムガン・リゾート地(1,600~2,000 m)は、冬季はスキーとスノーボードで賑わい、夏季は避暑地として首都タシケント他から人々が訪れる。

 2日間このチムガンに滞在し、およそ3か月ぶりに涼しさを満喫した。写真はチムガン山(12日早朝)。未明に降った雪で、山頂は白く被われている。



ウズベキスタンの旅 (中)

成瀬廉二、2010/09/18、No.2081

 今年のウズベキスタンは、日本と同様、9月上旬まではかなりの猛暑だった。例えばタシケントでは、9日昼過ぎの最高気温は36度Cに達したが、湿度は13%だったので木陰に入ると凌ぎやすい。そして、翌10日06時の最低気温は18度Cになり、半日間の気温変化は18度にも及んだ。このように、気温の日較差、年較差が大きく、かつ湿度が低いことは、内陸地域にみられる大陸性気候の特徴である。
 タシケント(標高428 m)の年平均気温は13.7度Cであり、これに近い新潟(年平均13.5度C)と比較して見よう。タシケントの7月の平均気温(平年)は27度C、湿度40%(www.climatetemp.info/uzbekistan/より)、一方新潟の7月は平均24.5度C、78%である。この湿度差は、大気中の水分量が前者が後者の概ね半分程度、ということを示しており、仮に気温が同じだとしても人間が感じる暑さには相違があることが分かる。
 降水量はというと、タシケントでは年間417 mmで、日本ではあり得ないほど少ないが、著しい乾燥気候というほどではない。7,8,9月の3か月は乾季で雨はほとんど降らず(合計10 mm程度)、最大雨量は3月の81 mmである(climatetempより)。

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 写真は、タシケント郊外の綿の畑である(11日)。旧ソ連時代に国の農業政策として綿花栽培が強力に推進され、ウズベキスタンの綿花の生産量は、中国、アメリカ、インド、パキスタンに次いで世界第5位である(National Cotton Council資料による)。9月上旬は綿花の収穫期のため、あちこちの畑では多数の人が手作業で花を摘んでいた。


ウズベキスタンの旅 (後)

成瀬廉二、2010/09/21、No.2083

 ウズベキスタン国内では、河川や地下水により十分な水が得られるところに人が住み着き、集落や村や町がつくられている。それらの村と村の中間は広大なステップ(草原)の平野で、牛や羊が放牧されているが、雨の降らない乾季の夏は牛にとっておいしそうな草は欠乏気味に見えた。
 タシケントから南西に250 kmのサマルカンド、さらにそこから西に200 kmのブハラの古都には、歴史的な建造物、とくにモスク(礼拝所)、メドレセ(イスラーム神学校)、ミナレット(円塔)、廟、宮殿、城、家屋等が数多く残っており、外国からの旅行者にとって魅力的な観光スポットとなっている。写真はサマルカンド中心部のレギスタン広場とメドレセ。

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 中央アジアの大都会タシケントは、帝政ロシアによる支配後、主としてロシア人が住む新市街とウズベク人等が住む旧市街に二分されていた。1966年4月26日、市中心部を震央とする地震が発生し、マグニチュードMは5.2と大規模ではなかったが、震源が浅かったため被害は大きく約28,000の建物が倒壊または半壊したという。その後数年以内に、ロシアの絶大な力により新旧市街ともロシア風の新都市に再建され、今はシルクロード古都の面影はない。
{P.S. タシケントで、元北海道大学教授のグラジーリン(Gleb Glazirin, ウズベキスタン国立大学教授)に再会した。同氏は別れ際に、"Please say hello to ##さん、**さん、$$さん・・・・・ in Japan"と7,8人の名をあげた。##さん等にいつ会うかどうか分からず、会ったとしても「よろしくと言っていたよ」と話すタイミングがあるかは疑問なので、もしグラジーリンをよく知っている人が本稿を読んだら、**さんは自分のことだ、と解釈していただけると幸いである}

 

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