扇ノ山;高山;氷ノ山;三瓶山(軽登山);埋没林;比婆山;雪室;北海道

扇ノ山ハイキング          投稿日:2014/08/06、No.94
 鳥取市では、7月31日に同日の日本最高気温37.8℃を記録した。鳥取の観測史上第8位の高温であった。

 涼しいところへ行きたいという目的もあって、8月2日、扇ノ山の河合谷高原コースを登山口(標高1050 m)から頂上手前の小ピーク(通称、大ズッコ:1273 m)までハイキングした。尾根上のブナ純林内の登山道(写真)は、鳥取県内の山では私の好きな場所の一つである。気温も下界は31.1℃(同日の最高気温)ながら林内では22~24℃だった。
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 なお、扇ノ山とその北側に広がる上山高原(兵庫県)は、扇ノ山エリアとして山陰海岸ジオパークの12のエリアの一つとなっている。鳥取県内では、浦富海岸、鳥取砂丘に加えて3つ目のジオエリアだが、扇ノ山への一般の注目度や県・市の力の入れ方は前二者に比べて圧倒的に低い。

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『台風の直前、高山(鳥取)登山』
                
 投稿日:2014/08/11、No.95

 台風11号は昨(10)日の昼前から昼過ぎにかけて、鳥取県をかすめて日本海へ抜けた。山陰地方では幸い大きな被害はなかったようである。

 その台風が沖縄の南方を本土に向けてゆっくり進んでいる頃、その影響で四国や九州の一部地域で豪雨となっていたが、天気が崩れる前の穏やかな時をねらって、8月7日、鳥取市河原町の西端にある高山(たかやま:標高1054 m)を登ってきた。

 1週間前から気象の週間予報を見ていたが、鳥取は8月になってから連日降水確率は30~60%だった。6日、翌日の予報は降水確率が時間帯により40~60%に上がり、山沿いではさらに高いはずなので、常識的に言えば登山は延期か中止にするべきところである。

 ところで、日本気象協会などが等で地域を細かく分けたピンポイント予報を公表している。鳥取県のように観測網や情報源が粗い地域で小区分の予報がどれだけ信頼できるのか疑問はあるが、ピンポイント予報では1時間毎の降水量がmmの単位で予測されている。それによると、6日の時点で翌日の鳥取市の降水量予報は、時間帯により-(なし)~2 mmとなっていた。1 mm以上の雨が降る確率は50%だったとしても、降った場合でも2 mm/hour程度の弱い雨、と判断できる。

 高山なら、仮に突然のスコールに見舞われても、林道(河原町~三朝町)途中の登山口(標高730 m付近)へ30分以内に戻ることができる。昨年秋に登っており、登山道の急傾斜部分は丸太組の階段に整備されていたので、強い雨が降っても歩けない(歩きにくい)ということもない。

 というわけで、7日昼前後、晴~曇、雨なし、穏やかな天気のもと、ほぼ全行程急な坂でややきつい高山だが、上り55分、下り35分の軽登山であった。雨は、同日夕方から夜にかけて41 mmの大雨となった(鳥取気象台)。
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 写真は高山山頂から北方向の眺望。写真の左寄りは鹿野町雄姿の鷲峰山(じゅうぼうさん:921 m)、右端が湖山池(半分)である。

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『氷ノ山の鞍部まで軽登山』 
                    投稿日:2014/08/16、No.96

 8月に入ってから孫たちとの3回目の軽登山である。一昨日(14日)は、若桜町の氷ノ山キャンプ場(標高940 m)から、氷ノ山北西尾根の鞍部、氷ノ越(ひょうのごえ:1250 m)を通って標高点1278 mまでのハイキングを行った。

 登山口から氷ノ越までは初心者ファミリー向けコースとされており、急斜面や難所などは全くないが、距離1.5 kmで300 m登るので(平均傾斜20/100または12度)、楽な散歩というわけではない([参考]扇ノ山河合谷コース:8/100、高山:27/100)。

 氷ノ山(ひょうのせん:標高1510 m)は、鳥取県では大山(1729 m)に次ぐ第2の高峰(中国地方でも第2位)だが、兵庫県では最高峰である。そのためもあってか、インターネットで「氷ノ山」を検索すると兵庫県側の案内や記事が多く見られる。氷ノ越はその県境にあり、養父市福定親水公園からの登山道と合流する。

 氷ノ越から頂上へ向かう尾根上はブナ林が続く。扇ノ山の尾根上は細い幼木も含むブナが密生した林だが、ここ氷ノ山の尾根の林では、下層にチシマザサが密生し、ブナ、スギ、ナラ等の高木や亜高木がまばらに生育している(写真)。
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『三瓶山歩き』
                          投稿日:2014/08/25、No.99

 広島市の一部地域を中心に記録的な集中豪雨と土石流災害が起こった翌日(21日)、島根県中部から広島県北部へ3日間の小旅行に出かけた。まず初めは、出雲国と石見国との境界にある三瓶山(さんべさん)の山歩きである。

 三瓶山は、最後は約4,000年前に噴火した新しい火山である。火口を囲んで反時計回りに女三瓶山(めさんべ:957 m)、男三瓶(1126 m)、子三瓶(961 m)、孫三瓶(907 m)、太平(854 m)などの峰が連なっている。この地方では、低いけれど名の知れた三瓶山であり、そのどれか一つを登りたいと思っていた。

 このうち太平山の東斜面は緩やかな初級者向けスキー場となっており、無雪期でも観光客や登山者のためスキーリフトは運行している。楽をするためリフトを利用して標高820 mまで上がると、あと135 m登れば女三瓶山頂上へ達する。山歩きは片道20分だった。

 女三瓶山は頂上にテレビやFM局のパラボラアンテナや鉄塔が林立しており、いささか興がさめる。しかし眼前には主峰男三瓶山が雄々しい姿を見せている(写真:8月21日)。
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『三瓶埋没林(上)』
                        投稿日:2014/08/28、No.100

 男三瓶山(おさんべさん)北側の山裾(標高200 m)に三瓶小豆原(さんべあずきはら)埋没林公園(運営:しまね自然と環境財団)がある。ここは、三瓶火山の噴火で埋もれた縄文時代(約4000年前)の巨木の森を、太古の姿のままで展示、公開している施設である。

 同公園には、縄文の森発掘保存展示棟と根株展示棟の2つの建物がある。前者は、直径30 mの円形、深さ13.5 mの地下展示室であり、地中に埋もれていたスギの巨木を発掘状態で展示している(写真)。
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 写真の大きい方の樹は高さ12 m、直立している2本ともスギである。樹皮がちゃんとついており、朽ちてはいない。倒木として発掘された樹はスギが大半だが、それ以外ではトチノキ、ケヤキ、カシなどの広葉樹が混ざっていたそうである。

 発見されたスギの埋没年代は、放射性炭素年代測定により3700~3500年前ということが分かった。また、直径1.8 mのスギには636本の年輪が認められた(北三瓶会サイトによる)。

    『三瓶埋没林(中)』
                          投稿日:2014/08/30、No.101

 もう一方の根株展示棟は、一回りか二回りほど小さいが、同様に深さ約13 mの円筒型地下展示施設である。写真にて分かるように、らせん階段の下、展示棟の底にスギの根株が埋没状態のままで展示されている。
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 根株の断面をよく見ると、年輪の芯は3個あり、3本のスギが合体した樹と思われる。この根株の上のスギの幹本体は、男三瓶山中腹(標高580 m)の三瓶自然館サヒメル内に展示されている。

 この根株棟に展示されているものは、スギの根元1本だけである。古美術とか宝物とかを1品のみ陳列している資料館などはあるが、自然系の展示施設で他にあるかどうかは知らない。樹の根を見せるだけのために、このような地下4階建てに相当する立派な施設を建てたことは無駄か、大いに価値があると思うかは、人それぞれであろう。

 1983年、小豆原地域における土地改良事業(水田の区画・水路整備)の折、土の中から直立したスギが発見され、その後1990~2000年に専門家と自治体による調査、ボーリング、掘り出し等が行われ、2003年、三瓶小豆原埋没林公園として埋没樹木が公開された。翌2004年、国の天然記念物に指定された。

     
『三瓶埋没林(下)』
                           投稿日:2014/09/01、No.102

 三瓶埋没林は、たまたま工事の最中にスギの頭部が発見され、それをきっかけに発掘されたので、日本中の火山地域には、知られていないだけで他にもたくさん埋没した森林はあるのだろうと思っていた。

 しかし、ここで掘り出されたスギには次の特徴がある。[ ]内は、一般的に予想される状態を示す。
1) 直立している。[大規模な溶岩流や土石流に見舞われると倒木する]
2) 樹皮があり、表面が黒化していない。[溶岩流や火砕流に遭うと、樹木が燃焼、または炭化する]
3) 樹木が腐食していない。[4000年も土の中に埋もれていれば完全に腐食土になる]

 では、なぜ三瓶山ではこれが実現したのか、展示棟内の解説パネルを要約して以下に説明しよう。
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 写真は、発掘棟内に展示されている、埋没状態のままの地層である。左が表層で上から「火山灰が水で運ばれて静かに堆積した層」、「火砕流の層」を示し、右が下層の「土石流の層」であり多くの倒木が含まれている。このような地層をさまざまな視点、手法で詳細に分析することにより、いろいろなことが明らかになってきた。

 まず約4000年前頃に、火山性の土石流(岩屑なだれ)が隣の沢で起こり、合流点から逆流して小豆原を襲った。そのため土石流の速度が低下し、スギ巨木が全ては倒壊しなかった。

 次に火砕流が押し寄せたが、温度が低く、水を多く含み、樹木の一部を燃やしたに過ぎなかった。

 その後、火山灰が水流により運ばれて、沢の合流点が堰となり、巨木がすっかり埋まるほど、静かに厚く堆積した。その堆積層の地下水位は樹木の頂部へ達するほど高く保たれ、水中では酸素が欠乏するため細菌が繁殖せず、したがって樹木が朽ちることがなかった。

 以上の推論には大いに納得した。つまり、かなり特殊な条件が揃ったために、縄文期の自生スギ林が4000年後にほとんど変わらぬ姿を見せることになったのである。単に「縄文へのタイムスリップ」ではなく、なかなか奥が深く興味をそそられる見学サイトであった。

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『比婆山地吾妻山ハイク』
                          投稿日:2014/09/03、No.103

 中国地方の島根県と広島県には高い山はなく、両県の最高峰は県境にある恐羅漢山(おそらかんざん、1346 m)だが、標高で言えば鳥取県では7番目くらいになる。しかし、脊梁山脈には1200 m~1300 m級の中程度の山が連なっている。

 広島県では厳島の弥山(535 m)に昨年登ったが、内陸の山はまだどこへも行ったことがない。そこで候補に浮上した山は、島根・広島県境の比婆山地・吾妻山(あづまやま、1239 m)である。

 吾妻山休暇村が標高1000 mにあるので、登山というよりは楽なトレッキングまたはハイクである。8月22日午後、天気予報では大雨の心配はなかったが、いつでも小雨は降りそうな模様で、頂上付近は濃い霧の中だった(写真)。野草や花を見ながら、上り35分、下り30分の軽い山歩きだった。
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 翌23日は、広島県北東部と鳥取県南西部とが接する境界の道後山(どうごやま)中腹にある、道後山高原クロカンパーク(標高730 m)を訪れた。このパークの林の中には、冬期はクロスカントリースキー、無雪期はランニング用の3 kmと2 kmの芝生のコースがある。涼しい高原の林内で(実際は25-26℃で、日向はかなり暑かったが)、5 km走ってから帰途に着いた。

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『中国地方の雪室(前)』
                          投稿日:2014/09/07、No.104

 島根県から県境を越えて広島県庄原市に入ってすぐ「道の駅たかの」へ立ち寄ったとき、土産物店舗横の倉庫のような建物にかけられた『雪室』の看板が目についた。近づいてみると、倉庫の立派な扉に「体験室はこちらです」との表示があった(写真:8月22日)。
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 前もって申し込めば見学ができるのだろう、と思いつつ、扉のノブを引いたら簡単に開いた。前室があり、奥のもう一つの扉を開けると、そこは「雪室」だった。雪の保管室と、そのとなりに食品保存庫があった。

 雪室(ゆきむろ)とは、地下に掘った穴や断熱性の良い倉庫に冬期に雪を入れ、その冷熱で食品等を保存するための施設である。電気のない時代から、雪国や寒冷地ではさまざまな形式の雪室や氷室(ひむろ)が利用されてきた。

 気象庁の高野アメダス(標高570 m)では年平均気温10.6℃、最深積雪(平年値)95 cmで、広島県としてはかなり寒冷、多雪地である。その気候特性を生かし、昨年春にオープンした道の駅に雪室が併設された。鉄筋コンクリート造りで、雪の貯蔵容量1000立方m、2月頃に2トントラックで300台分の雪を搬入し、12月頃まで保存可能とのことである。

     
『中国地方の雪室(後)』
                          投稿日:2014/09/09、No.105

 雪室内の金網戸の奥に大きな雪の塊があり、表面には土砂や草が凝縮していたので、正真正銘の自然の雪である(写真)。温度計は、乾球、湿球とも0℃を示しており、その表示に誤差がなければ、湿度は100%ということになる。
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 雪室は、温度が0℃一定、湿度が高いことが特徴であり、ある種の食品にとっては、普通の冷蔵庫で保存するより優れていると言われる。

 雪の保存庫のとなりのガラス張りの部屋に、りんご(雪美人)、りんごジュース、そばの3種類の地元特産の生鮮品が保存(陳列)されていた。

 道の駅の案内板に、雪室があるのは西日本の道の駅では初、と記されていた。たぶんそうだろう。西日本では広すぎるが道の駅と限定しなくても、中国・四国・九州で一般公開している本格的な雪室では初、と言えるのではないか。

 特別な施設を利用しなくても、積雪を断熱材で覆うことにより、雪室の効果を期待できる。北見工業大学の実験では(高橋等、2012)、野菜保存用の小さな物置の上に雪を厚さ3~4 m積み上げ、その上に牧草を厚さ30~40 cm敷き詰めると、春~夏期間の融雪量は、牧草なしに比べて1/8~1/9となり、北見市内で積雪を9月まで保存することができた。

 雪室は、食品の保存のみではなく、エネルギーを極力使わない冷房装置の冷熱源としても有効である。ただしその場合、雪室から冷風をとり出すために、その分暖かい外気を取りこみ、雪が融けることによってその空気を冷やすので、単なる保管庫に比べ、1日当りの雪の消失量はずっと多い。

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『北海道のエルフィンロード』
                        投稿日:2014/07/23、No.91

 札幌市内の地下鉄東札幌駅付近からJR北広島駅まで、全長18.6 kmのサイクリングロードがある。この半分の札幌市側(白石サイクリングロード)は市街地や住宅地内を通り、残りの半分はエルフィン(小妖精=エルフ)ロードと呼ばれ野幌原始林などの森林内やその近傍を走る(写真)。
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 このサイクリングロードは、旧国鉄千歳線の跡地だったが、1974年に自転車・歩行者専用道路として生まれ変わったものである。最大の特徴は、自転車道の周囲に緑が非常に多いこと、一般道路とはアンダーパスまたは橋で交差するため18.6 km区間で信号待ちの停止は1、2か所しかないことである。

 そのため、四季を通して、サイクリング(積雪時を除く)、ジョギング、ウォーキング、買い物、通勤通学、犬の散歩などに広く愛され、利用されている。札幌市内では私の好きだった場所の一つである。

 この連休に私用で札幌へ行った折、白石・エルフィンロードの10 kmほどをジョギングした(写真)。21日12:00~13:00、気温26.1~26.5℃、湿度46~47%(札幌管区気象台)で、夏とはいえ汗は直ちに乾き、森の木陰に入ると爽やかな暑さであった。

      

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