木曽駒ヶ岳、千畳敷カール、北八ヶ岳

 残雪の木曽山脈                投稿日:2017/06/19、No.366
 長野県の中央部を南北(または南南西~北北東)に約100 km伸びる山並みが木曽山脈である。通称または俗称を中央アルプスという。
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 Photo:木曽駒ヶ岳千畳敷カール(2017.6.10)

 霧ヶ峰へ行くのは2回目なので、その往復はなるべく初めての地を訪れたいと考えた。木曽山脈の西側、木曽川に沿う木曽路は、過去に何回か名古屋~松本・長野をJR中央本線で通ったことがある。そこで今度は、山脈の東側の伊那谷を経由することにした。

 と言うより本当は、日本一高所まで到達できる木曽駒ヶ岳ロープウェイに乗って、中国地方では味わえない標高2000~2500 m以上の高地を少しだけでもトレッキングしたかったのである。

 鳥取から名古屋経由で岐阜県の中津川まで列車を利用し、そこからはレンタカーにより、往路は伊那路、復路は木曽路という計画にした。

 駒ヶ根駅に近い菅の台(標高850 m)から山道に入るが、一般車輌は進入禁止で、専用バスに乗り換える。環境に配慮した施策かと思ったが、どうもそうではなく、登山車道が細いヘアピンカーブ続きで、一般車が混在していたらとても走れない、ということが直ぐ分かった。
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 しらび平駅(1662 m)から、いよいよロープウェイにより駒ヶ岳の千畳敷駅(2612 m)に向かう。高低差950 mも日本一だそうである。写真(6月10日)右の岩峰は伊那前岳(2884 m)。標高2500 mより上は、あたり一面残雪だった。


千畳敷の雪上散策 
投稿日:2017/06/24、No.367

 通年運行しているロープウェイで千畳敷を訪れる客には3種類ある。一つは、日本一高所のホテル千畳敷または併設レストランまでの観光客、一つは登山者や山スキーヤー、そしてもう一つはカール地形内の遊歩道を歩き山や高山植物を観賞するハイカーである。

 私は一応これの3つ目に相当するが、この季節では他にはいない。
 60人乗りのロープウェイは上部駅(千畳敷)に着いた(10日、10時)。
 外は一面、雪景色である。天気は晴・曇で悪くはない。風はかなり強い。

 「風がこれ以上強くなれば、ロープウェイの運行を見合わせることがあります」とのアナウンスがあった。もしそうなったら、ロープウェイ沿いの登山道を歩いて下りればよい。

 登山者らは直ぐに駅の待合室で身づくろいを始めた。私は雪山の装備は持っていないので、薄いウィンドブレーカーにゴアテックスの雨具上下を重ね着して外へ出た。

 気温は測っていないが10~12℃程度だろうか、それほど寒くはない。さっそく1周45分との表示がある遊歩道に入った。20 mほど前進すると、トレールは雪でおおわれていた(写真)。「ここから先 冬山装備」との標識があった。
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 軽トレッキングシューズを履いているので残雪の上を歩くことは支障なく、もう少し進むことにした。しかし、やがてトレールの位置を示す竿や鉄棒が、雪の下に倒れたのか、見えなくなった。

 視界は良いのでルートを迷う心配はなかったが、雪上とは言え、1か月後には高山植物が咲き乱れるお花畑に入り込んではまずいので、途中から引き返すことにした。


木曽駒ヶ岳のカール 
投稿日:2017/06/28、No.368

 周回遊歩道の中ほど、折り返した地点には「悠久の自然」「千畳敷カール」と記された看板が立てられていた(写真)。観光マップによると、ここには剣ヶ池があり、カール内で眺望の良い休憩・展望スポットとなっている。

 カール(Kar)とは、英語ではサーク(cirque)、日本語では圏谷(けんこく)と呼ばれる、過去の氷河による浸食地形の一種である。水平に置いた碗の中央を立てに切ったような形をしており、三方が急な斜面(カール壁)、碗の底(カール底)が平坦または窪地となっていることが特徴的である。

 写真の撮影地点は千畳敷カール底の中央付近(標高2608 m)である。カール底が畳千枚の広さがあるということから、千畳敷カールと名づけられたそうである。しかし、等高線地図から判断すると、カール底でほぼ平坦と見なし得る範囲は、千畳(1650平方m)よりはずっと大きく、その10倍程度はある。

 この山塊の氷河地形や堆積物(礫層等)の調査研究を行った柳町治(1983)によると、約5万年前の氷河最拡大期には、千畳敷カールから溢れ出た谷氷河はしらび平より下方の標高1550 mまで達していた。
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 写真奥の右の山は、千畳敷から望む最も高い山、宝剣岳(2931 m)である。手前の雪渓上を水平方向に歩いている十数人が見える。登山者とスキーヤーである。

宝剣岳の右側の雪の急斜面(カール壁)を登り、乗越浄土(2850 m)を越えると、その後、中岳(2925 m)を経て中央アルプスの最高峰・木曽駒ヶ岳(2956 m)に達する。標準のコースタイムは、千畳敷駅から上り1時間50分、下り1時間20分となっている。

 3000 m級の山を日帰り登山ができるので、7月初~9月末は登山者で賑わうようである。これに加えて、千畳敷の高山植物の開花・見ごろ時期は6月下旬~8月上旬、紅葉の最盛期は 9月下旬~10月上旬とのことである。


北八ヶ岳ハイキング 
投稿日:2017/07/04、No.369

 霧ヶ峰の南極OB会の後、11日午前、霧ヶ峰~車山~蓼科高原を巡る観光自動車道を走り、白樺湖、蓼科バラ・イングリッシュガーデンに立ち寄りながら、北八ヶ岳ロープウェイの山麓駅(標高1771 m)に向かった。

 八ヶ岳とは、特定の山を指す名前でも、八つの峰の呼称でもなく、長野県から山梨県にまたがる連山の総称である。

 同連峰は南と北に分かれ、南八ヶ岳は、主峰の赤岳(2899 m)を始め鋭い峰々や岩壁などがあり、夏も冬も難度の高い登山ルートがある山として知られている。

 一方、北八ヶ岳は全域が長野県に属し、標高2000~2600 mの火山が続き、比較的なだらかな峰が多く、樹林帯が山稜近くまでおよぶ。

 八ヶ岳という存在は子供のころから知っていたが、登ったことはもちろん、近くへ行ったこともなかった。

 11日昼頃、天気晴れ、風おだやか。ロープウェイにて山頂駅(標高2237 m)に着いた。駅の前方には、ハイマツ、コメツガの低木や高山植物が溶岩台地を覆う「坪庭」自然園が広がっていた(写真)。
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 その「坪庭」内を、木道や火山礫を敷いた遊歩道(写真)が、北横岳(2480 m)へ向かう尾根入口を経由する一周約1100 mほど整備されている。このコースにて小1時間の軽いハイキングを楽しんだ。

 コース上の各所からの眺望は非常に良い。南には南八ヶ岳連山が、その奥には北岳(3192 m)の南アルプスが、また西の遥か遠くには残雪を頂いた北アルプスの山々が霞んで見えている。

 この後、諏訪湖へ引き返し、木曽路の旧宿場のいくつかを見物し、12日、中央本線中津川から列車にて帰宅した。



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