北海道地震1年後、札幌五輪マラソン、鳥取プラ施設火災


北海道地震(2018.9)被災地の1年後

(1)
          投稿日:2019.12.1

 去る10月下旬、札幌にて私的な会合に出席した後、前(2018)年9月6日未明、北海道胆振地方中東部にて発生したマグニチュード6.7の「北海道胆振東部地震」の被災地を訪れ、復旧の状況を駆け足で見学した。

 この地震の最大震度は7(厚真町)を記録したが、北海道中央部の災害の状況は、次の3種類に大きく分けられる。

 大規模停電(ブラックアウト)、土砂崩れ(斜面崩壊)、造成地の陥没・隆起(液状化現象)。

 写真は、札幌市清田区里塚の住宅地(10月22日)。手前の道路が、写真の右側で陥没している。それに合わせて、道路脇の家屋が、窪地の方向に傾いている。
 DSCN6672.JPG

(2)
           投稿日:2019.12.6

 前報で紹介した陥没現場に近づいてみた。

DSCN6657 (1).JPG
 写真中央のクリーム色の平屋は、全体に沈んでいる。その左の2階建て家屋は右に、右の建築物は左に傾いている。手前の道路は、仮修復が完了している。

 この住宅地内には、全壊のため取り壊して更地となった所、半壊と思われる無居住の家屋、外見では異常がないが玄関横に「要注意」と記したラベルが張られた住宅などが見受けられた。

 札幌市建設局の報告によると、本地震による札幌市の物的被害は、全壊住宅93棟、半壊617棟、一部損壊3849棟である。

 これらの大半は、住宅地の地盤の液状化現象によるものである(地盤工学会、土木学会)。里塚地区は、元は沢状の地形だったが、1970年代後半からそこを土砂で埋め、住宅地として整備されてきた。

 地下水位が高く、ゆるく堆積した砂の地盤などで、強い地震動が加わると、地層自体が液体状になり、地表が隆起したり、陥没したりする。里塚では旧谷に沿って、最大2 mほど沈下した。

 宅地造成工事に不備があったのか、そもそもこのような地形のところに盛り土をすることが適切ではなかったのか、今後の調査・研究で徐々に明らかになるのだろう。

(3)
          投稿日:2019.12.11

 次は、北海道地震の震央に近く、震度が最大の7を観測した勇払群の厚真(あつま)町へ向かった。千歳市中心部の南東22 km、苫小牧市中心部の北東25 km付近で、酪農地域である。

DSCN6686.JPG
 厚真町の中山間地では、あちこちで重機やトラックが入り、復旧工事中であった(写真)。厚真町および隣接町村の被災で特徴的な点は、広い範囲で山体の土砂崩れが起きたことである。

 国土交通省の調査によると、厚真町などで起きた斜面崩壊の総面積は13平方kmを超え、記録が残る明治以降、国内最大であった。

 しかし、地震で崩れた土砂の量は他の事例に比べそれほど多くはなく、つまり、斜面の表層のみが広い範囲で崩れたことを示している。

(4)
         投稿日:2019.12.14

 厚真町では、地震前の1週間に計30 mmの雨が降ったが、特に大雨というほどではない。昨年7月、広島県で甚大な土砂災害が起こった豪雨では、3日間合計雨量が436 mm(呉市)に達していた。

厚真山崩れ.jpg
 したがって、厚真町および周辺地域では、地震による激しい揺れのため、山腹急斜面の火山灰堆積層が広い範囲で崩れ落ちたと考えられる(写真)。里塚の液状化とは、状況や要因が異なる。

 なお、今回の地震による死者は41人(内、厚真町36人)、家屋(住家)全壊126棟(内、厚真町44棟)だった(内閣府調べ)。厚真町の災害はほとんどすべて、斜面崩壊によるものであった。

 この地域に、人々が入植したり移住して以来、このような広範囲に山が崩れたことはない。したがって、住民の方たちにとっては全くの想像の範囲外、不意打ちであったに違いない。

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札幌の東京2020五輪マラソン 
           投稿日:2019/12/28、No.612

 東京オリンピック開幕まで10か月を切った10月中旬に突然、国際オリンピック委員会(IOC)から「男女マラソンと競歩を、札幌で開催する」という提案があった。

 ニュースでこれを聞いた時、初めは、これはいいと思った。たとえ早朝や夕方にスタートしたとしても、真夏の東京都心では30℃を超えることもあるので、少しでも涼しいところが良いからである。

 しかし、翌日以降のニュースの流れを見聞きするうちに、これはコース変更の「提案」ではなく、IOC本部が地元や関係者の意見を広く聞くこともなく下した「決定」と知り、従来案の東京を支持する気持ちに変わっていった。

 そして、10日ほど前(12月19日)、札幌のマラソンコースが正式に決定された。そのコースは、マラソンの半分21 kmを1周したのち、その半分の約10 kmを2周するというものである。

 そのため、北海道大学構内を男女それぞれが3回走ることになる。写真は、北大キャンパス内、南北1 kmの中央道路である(10月21日)。常に木陰があり、夏でも涼しさを感ずる。
北大キャンパス.jpg

 わが母校の北大を、世界のトップランナーが通り抜け、それが全世界に放映されることは喜ばしいことと思う反面、土・日の2日間(8月8, 9日)にわたり、大勢の観戦者、役員・関係者、報道陣が訪れることは間違いないので、どのように人々を誘導し、整理、規制するのか、心配ではある。

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鳥取のプラスチック処理施設火災 
         投稿日:2019/12/24、No.611

 先月(11月)10日昼過ぎ、鳥取市街の南の空に、激しく黒煙が上がっているのを見た。これは、単に焚火や野火ではなく、火事に間違いないと思った。

 さらに、煙が真っ黒なので、普通の住宅火災ではなく、タイヤなどゴム製品の倉庫か、特殊な化学物質を扱う工場のように思えたので、どんな場所でどんな火事なのか、直ちに見に行った。

 現場は想像していたより遠く、鳥取市街中心から南へ約5 km、鳥取市船木にある因幡環境整備K.K.のプラスチックリサイクル施設、いなばエコ・リサイクルセンターだった。

鳥取火災.jpg
 写真(14時頃)のように、火はだいぶ治まっているが、倉庫の中には火炎が見え、プラスチックが激しく燃えている。倉庫の左屋外では、大型クレーン車1台が未燃焼のプラスチックを盛んに掻き出していた。

 「いなばエコ・リサイクルセンター」は、家庭から排出されるプラスチックごみを集め、手作業と機械で分別し、一部はペレット(小さい塊)となり別の製品に代わり、一部は固形燃料などとして利用されている。

 いずれにしろ、プラスチックはよく燃える。出火原因は明らかになっていないが、一般に、集積されたプラスチックごみの中には、引火性の強いスプレー缶や、ライター等も混ざっていることがよくあるそうである。



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