四国の旅(海道、石鎚山、松山、四万十川、大歩危、栗林)

638.jpg[写真]四万十川上流(高知県)

(1) しまなみ海道 
      投稿日:2020/03/21、No.631

 十数年前、鉄道を利用して四国4県を周遊したことがある。今度は、自分の車で四国半周の旅である。

 列車と自動車旅行では、それぞれ良さ、面白さがあり、どっちが好きとは一概に言えない。今回は、以前行けなかったところを重点的に巡ることにした。

 3月16日、鳥取を出発して岡山経由で広島県尾道へ。そこから本州と四国を結ぶ有料道路3本の一つ「しまなみ海道」へ入る。

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 向島、因島を通り、3つ目の生口島から4つ目の大三島を繋ぐ橋が多々羅大橋(写真)である。全長1480 mの斜張橋(吊り橋の一種)で、車道の横に自転車の走行路がついている。
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(2) 愛媛の石鎚山 
投稿日:2020/03/24、No.632

 四国への上陸点は愛媛県今治市である。16日はその隣の西条市に泊まる。鳥取市から延べ330 km、1日の走行距離としてはやや長いが、やむを得ない。

 近畿以西の西日本で一番高い山が四国にあり、それは愛媛県の石鎚山(天狗岳:1982 m)であることを、十数年前までは知らなかった。それまでは漠然と、最高峰は九州にあるだろうと思っていたが、九重山(大分)は1791 m、宮之浦岳(屋久島)は1936 mで、石鎚山が勝る。

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 写真は西条市から南方を望んだ石鎚山連山である(17日朝)。好天だったが、全体に靄がかかっていた。

 写真左が、天狗岳、弥山(1974 m)などの石鎚山、中央に西ノ冠岳(1894 m)、二ノ森(1929 m)など、標高1900 m前後の山が連なっている。

(3) 石鎚国定公園 
          投稿日:2020/03/27、No.635

 山そのものを神体山とした山岳信仰の聖地石鎚山には、成就社、(弥山)頂上社など四つの社からなる石鎚神社がある(ジャパンエコトラック)。

 その石鎚山の北側中腹の下谷(標高430 m)から成就駅(1280 m)までロープウェイが設置されている。参拝者やトレッカー、および冬はスキーヤーなどに利用され、原則として通年運航しているそうである。

 頂上までの登山は体力的、技術的にきついが、成就駅から周辺の山道を軽くトレッキングしたいと、ロープウェイ下谷駅へ向かった(17日)。

 ところが、山麓の黒瀬湖(ダム湖)との出会いの路側に、「3月2日より4月24日まで、ロープウェイ整備点検のため運休します。」という看板を見て仰天した。今回の旅行の計画時(1月)に、愛媛県観光課やロープウェイ会社のウェブサイトを調べたのだが「運休」には気がつかなかった。

 せっかくここまで来たので、下谷駅へ行ってみた。左写真は駅前広場(駐車場)で、ロープウェイは後ろから頭上を通り、写真中央奥の鞍部まで、直線で上がっている。

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 その後、黒瀬湖(右写真)の畔を5 kmほどハイキングした。この間、誰にも会わなかったが、シーズンになるとカヤックやサップで賑わうそうである。

 帰宅後ロープウェイ会社のサイトを見たら、2月17日付けで「今冬は暖冬による雪不足のため、3月1日でスキー場を閉鎖し、2日からロープウェイメインワイヤー交換工事のため運休する」旨の「お知らせ」が掲載されていた。

(4) 松山城 
          投稿日:2020/03/30、No.637

 石鎚山麓から西へ、東温市を経て、17日夕方松山市に着いた。閉門まで多少時間に余裕があったので、急遽松山城へ行くことにした。

 日本各地には数多くの城や城跡があるが、江戸時代から現存している天守閣はわずか12城で、その内4城が四国にある。

 十数年前の四国旅行の折には、城を4、5か所訪れた。その中で、松山城は、何となくどっしりとして、立派できれいだ、という記憶がある。

 松山城は、市の中心部の勝山(132 m)山頂に本丸がある。歩いても登れるが、観光客の多くは麓からロープウェイまたはリフトを利用している。写真は天守閣入口前から見た城の全景。

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 門・櫓・塀を多数備え、狭間や石落とし、高石垣などを巧みに配し、攻守の機能に優れた連立式天守を構えた平山城と言われている(松山城総合事務所)。

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     道後市街

(5) 四万十川源流の沈下橋 
          投稿日:2020/04/02、No.638

 松山市から南へ、久万高原を通って高知県に入った(18日)。

 四万十川は、愛媛との県境に近い高知県津野町の山地から始まり、中土佐町、四万十町、四万十市を大きく蛇行しながら流れ、足摺岬の北部から太平洋に流れ出る四国最長の大河(全長196 km)であるとともに、「最後の清流」として知られている。

 近年は、四万十川に数多くある沈下橋が有名になっている。沈下橋とは、平常の河川水位の状態では生活用の橋として使用するが、増水時には水面下に沈んでしまう橋のことをいう。

 特に、橋の上に欄干などの構造物がないため、流木や土石がせき止められることがなく、その結果、橋が水圧により破壊されることがない、という自然に逆らわない素朴な工夫がある。

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 写真は、四万十川の最上流の沈下橋(中土佐町大野見大股高樋)である。1965年架橋、橋長32 m、幅員1.5 mの小型の橋である。

 橋の左岸(写真の右側)に県道が走り、右岸は農地になっている。そこへ向かうための、人専用の橋のようである。

(6) 四万十川中流の沈下橋 
           投稿日:2020/04/05、No.640

 四万十川流域には48の沈下橋がある(四万十川財団)。その内、できれば地形や人里の様子が異なる3、4か所を見たいと思い、主だった沈下橋の所在(住所など)をメモしていた。

 しかし、山間地では一つの地区は広い。道路際に沈下橋の案内板があるわけではない。さらに、沈下橋は河底の近くにあるので、上方の道路からは見えないことも多い。高樋沈下橋の場合は、予定地近くに車を留め、30分ほど歩いてようやく見つけた。

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 次に訪れた橋は、四万十川中流域の若井沈下橋(四万十町若井)である(写真:若井大橋から下流方向を見る)。

 1958年架橋、橋長85 m、橋脚11本の大型の橋である。幅員は2.5 mあるので、小型車や軽トラは通れる大きさだが、大橋ができたことにより沈下橋の役割を終えたためか、現在は橋両側に車止めの杭が設置されており、通行は徒歩のみである。
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 この後、さらに下流の四万十市へ行けば、観光屋形船や伝統的な”川漁”などを見られるかもしれなかったが、時間切れのため、方向を転じて高知市へ向かった。

(7) 大歩危・祖谷のかずら橋
           投稿日:2020/04/08、No.641

 高知では、地元出身の「植物分類学の父」牧野富太郎(1862-1957年)の業績を顕彰するため設立された県立牧野植物園を見学、散策した(3月19日午前)。
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 起伏のある約8 haの園内には、富太郎ゆかりや、高知県特有の草花など3000種類以上の植物が小苑ごとに配置され、四季の彩を観賞できる。

 その後、国道、県道を経由して北上、香川県高松へ向かった。

大歩危峡.JPG

 途中、徳島県の大歩危(おおぼけ)渓谷(写真)から山奥へ入る道路を進むと、“秘境”祖谷(いや)に着いた。そこは、平家の落人の哀話を秘める観光地となっている。

 主要な観光ポイントは、谷底から高さ14 mに架かるかずら橋である(写真)。すべてシラクチカズラで作られた、長さ45 m、幅2 mの吊り橋である。かつては人々の生活用の橋で、国の重要有形民俗文化財に指定されている。

 現在は、体験施設の一種となっている。入場(渡橋)料:大人550円。橋の床は片足が通り抜ける程度に網が荒い。大勢が同時に通行するとよく揺れるので、普通の人は手摺をしっかりつかんでいないと歩けない(写真)。
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かつら橋.JPG

(8) 栗林公園 
           投稿日:2020/04/11、No.643

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 高松市では、1か所だけ、栗林公園を訪れた(写真:20日午前)。ここは、多分、3回目になる。

 岡山の後楽園、金沢の兼六園、水戸の偕楽園の3庭園は、いずれも江戸時代に造られた大名庭園で、池を配し、園内を自由に散策しながら楽しむという回遊式庭園であり、優れた景勝の日本庭園として「日本三名園」とも言われている。

 これに加えて高松の栗林公園も優れている、という評価もある。国指定の日本庭園<特別名勝>の23箇所に含まれている。

 上記の4庭園の中で、単なる大雑把な印象では、兼六園と栗林公園が良い、きれい、充実している、と感じる。

 その後、香川県坂出市から、瀬戸大橋を通って倉敷市へ渡り、岡山、津山を経由して、同日夕、鳥取へ帰着した。
瀬戸大橋.jpg
   瀬戸大橋(与島から四国香川県を見る)

 * * * *

 今回の四国旅行出発の時点では、COVID-19感染者数は高知県で10名余りだが、他の3県はほぼ0ないし1と少なかった。それでも一応の感染予防対策として、全行程とも自分の車で移動し、観光・観賞サイトはすべて屋外の自然の中とし、建物内の人込みはなるべく避け、最小限にとどめた。

          『四国の旅』おわり

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