氷ノ山雪;地下水;寿都;スキー場雪;山雪;雪形;浜益;測候所;O3;オキシ

わかさ氷ノ山に待望の雪  (投稿、2008年1月7日)
         成瀬廉二、田中三弥子、2008/01/07(Mon)、No.1625
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 鳥取県の代表的スキー場である若桜の氷ノ山および大山の豪円山などは、12月下旬にスキー場開きのイベントを行ったものの、雪不足あるいは積雪ゼロのため休業のやむなきに到った。

 ようやく年の暮から正月にかけて強い冬型の気圧配置となり、スキーヤーや地元関係者待望のまとまった雪が積もることとなった。

 2月10日および11日には「雪の観察会」を両地域にて行う(参加者募集中。[活動・行事]ページ参照)。これで、少なくとも「雪のない雪の観察会」は回避できることになったようだ。

 以下は、氷ノ山自然ふれあい館 響の森 館長からの便り。

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 こちらは大晦日夜中からやっと雪になり、2日からスキー場リフトも動き出しました。

 響の森では、今日(6日)、今シーズン初の雪のイベント「歩くスキー入門」に18人の参加者を迎えました。

 今日の写真を添付します。現在の積雪は約50cm。表面は少し凍っているけど乗ったら柔らかくズボッと沈む雪です。

  響の森 田中三弥子

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Re: わかさ氷ノ山に待望の雪 

            成瀬廉二、2008/01/10(Thu)、No.1626


 鳥取市内(鳥取地方気象台)の積雪深は、1月1日22cm、2日21cm、3日16cmだった(この積雪深の減少は、雪の融解と沈降のためである)。

 気象庁の統計によると、正月三が日に鳥取で20cm以上の雪が積もっていたのは、過去30年間では2006年、1985年、1984年(59豪雪)、1981年(56豪雪)の4回しかない。

 今冬季、これからたくさん降るか降らないかは分からないが、正月だけを見ると今年は大雪と言えるかもしれない。

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大山南西麓の地下水調査について 

                田中卓実、2008/02/13(Wed)、 No.1638

 鳥取県生活環境部水・大気環境課の田中と申します。よろしくお願いします。
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当県では、近年、大山周辺地域に大量に地下水を採取する企業が相次いで進出していることから、地下水資源に対する県民の関心が高まっているところです。
このため、地下水の持続可能な利用方法について検討する必要があると考え、平成19年度から、地下水収支等の現状を把握するために鳥取大学と共同研究を行うこととしました。
 現在は、降水量計、河川流量計、融雪水量計、地下水位計などを設置し、観測を開始したところです。
 今後2年程度をかけて、地下水収支等の実態を把握することとしています。
(写真は、融雪水量計の設置事例)

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寿都観測史上2位の日降雪 

               山本竜也、2008/02/26(Tue)、No.1650

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こんにちは、寿都測候所の山本です。

北海道では、23日から24日にかけて暴風雪となり、各地で被害が続出しました。長沼や千歳の国道では吹き溜まりのため、車が立ち往生したり、飛行機が飛ばないので北大の入試が延期になったりと、色々あったようです。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/77998.html

寿都測候所では、23日一日の降雪深が45cmでした。この記録は寿都測候所の第2位です。ちなみに、1位は、1970年1月17日の50cmでした。図のように、今年の積雪は平年よりも少な目に経過していましたが、この降雪で一気に平年以上の積雪深となりました。

当日の天気図は以下の通りでした。

低気圧が津軽海峡付近で急激に発達していることが分かります。

他に、20kmほど南の黒松内でも43cmの降雪となりました。後志西部も札幌・千歳方面(札幌37cm、恵庭島松40cm)に匹敵する降雪となったのですが、大きな被害はなかったせいか報道ではあまり取り上げられなかったようです。

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スキー場の積雪深 

             成瀬廉二、2008/03/07(Fri)、 No.1654

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 30年ほど前だっただろうか、北海道の積雪分布の調査を行っていた頃のことである。北海道内のあちこちを車で走り、数10km毎に畑や空き地で積雪に穴を掘り、雪の性質や重さ、深さを測定して回っていた。

 調査結果を解析する際には、気象台やアメダスのデータも参考にする。そのとき、スキー場の積雪深データも使えないかと考えた。気象観測点はふつうは平地や山麓にあり、標高の高い地点(スキー場)の測定値は貴重である。

 北海道で最も高標高のスキー場、大雪山旭岳・姿見の池ロープウェー駅の積雪深観測点を見に行った。その駅は森林限界より上部にあるので、風が非常に強く、駅の建物の周りは吹きはらいとなり、雪はほとんど積もらない。そして、風下側の少し離れたところに巨大な雪の吹きだまりが形成されていた。

 高さ数mの雪尺は、その吹きだまりの影響のあるところに立っていた。恣意的に雪の多い場所を選んだわけではないかもしれないが、これでは付近の平均値あるいは代表値を示しているとはとても言えない。

 他のスキー場も手分けして調べてみた。望ましい測定方法は、建物や除雪や人の走行の影響のない広場に雪尺(物差し)を設置し、毎日ほぼ同じ時刻に読み取ることであるが、スキー場によっては、かなりいい加減な測定や、さばを読んだり、めのこ(推定)もあり得る、ということが分かった。ときには、「営業上の理由」による”操作”もあるらしい。

 以上の結果、スキー場発表の積雪深データは、信頼できる特別な場合を除いては、参考値としてででも使えない、というのが私たちの結論であった。

 さて、鳥取でも地元紙に毎日のスキー場の積雪深値がのっている。現在は、どうやって測っているのかと関係者に尋ねてみた。
 
 写真は鳥取県内のとあるスキー場である(写真提供:田中三弥子氏)。ゲレンデ側方の防護ネットの柱の1本を観測用に定め、毎朝決まった時間に、目視で測って(推定して)いるそうである。

 しかし写真によると、ネットの柱の周囲は圧雪車または除雪車による排雪がたまっているように見え、「自然の状態」からはほど遠いようである。さっそく、来シーズンからは観測方法の改善を助言することにした。

 と考えたのだが、そもそもこのスキー場情報は、スキーヤーやボーダーが滑るのに十分な雪があるのか不足気味なのかを判断するためのものなので、自然の積雪深ではなく、たとえ踏み固めてあってもブルドーザーでかき集めた雪であったとしても、まさにゲレンデ内にある雪の量が重要だ、という意見があったとしたら、それも一理あるのかもしれない、と思ったりもする。
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山にはどれくらいの雪が降っているか... 

                 山口悟、2008/05/01、No.1668

山に積もった雪は、春から初夏にかけての水資源として非常に重要です。しかし平地には気象庁のアメダス等の観測点がたくさんありますが、山にはきちんとした気象観測点はほとんどないのが現状です。防災科学技術研究所(防災科研)では、雪氷防災や雪の水資源利用という観点から、全国の山に観測点を設けて10年以上継続的に観測を行っています。今回は、どれくらい山で雪が降っているかについて、大山の例を使って紹介したいと思います。

その前に…
雪の量といわれていちばん最初に思いつくのは、深さ(積雪深)だと思います。しかし積雪深というものは、積もっている雪の密度によって変わります。例を挙げて考えてみると、軽い”新雪”が1m積もっている場合と春先の重い”ざらめゆき”が1m積もっている場合とでは、同じ1mの雪でも水になったときの量(水当量)は全く違ってきます。従って水資源としての雪や屋根雪などの雪氷災害を考える際には、雪の深さではなくその雪がどれくらいの重さ(水当量)なのかが重要となってきます。

では、Totalで山にどれくらいの量の雪(水当量)が降っているのかを調べるのはどうしたらよいのでしょうか? 一番簡単な方法は、降っている雪の量を直接測定する方法です。具体的には雨量計というもので、1時間ごとの降水量を測定するというものです。しかし雨量計は必ずしも降っていた降水をすべて捕捉している訳ではありません。特に山のように風の強い場所では、酷い時には降ってくる雪の半分くらいしか捕捉しないこともあります。このようなことから防災科研では、圧力センサー(プレッシャー・ピロー:図1)を地面に敷いて、その上に積もった雪が1平方メートルあたりの重さにするとどれくらいになるのかを直接測定しています。これを用いることによって、積もっている雪の水当量を知ることが出来ると同時に、積雪重量の時間変化から融雪のすすみ具合や降雪の様子も知ることが出来ます。

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 さて、本題の大山にはどれくらいの雪が降っているかです。図2は大山鏡ヶ成にある防災科研の観測点(標高875m)で観測された冬期最大積雪深と最大積雪重量です。ごらんのように最大積雪深だけを見ると、今冬は過去14冬期で一番積もりました(図中では2007/2008の冬は2008と表示)。一方積雪重量を見てみると2005年のほうが重かったことがわかります。これは、今冬に比べて2005年のほうが最大積雪深は少なかったけれども、実際の量としてはより多くの雪が山に積もったという風に考えることが出来ます。ちなみに防災科研で所有する山地の観測点で、今冬最高を記録したのは月山姥沢(1150m)で、最大積雪深は7m、最大積雪重量は3500 kg m-2以上になりました。
 これから山の雪というものは水資源としてますます重要になってきますので、今後も継続的に観測を行っていく予定です。なお、山地のデータは冬期、防災科研雪氷防災研究センターのweb上で準リアルタイムで見ることが出来ます。
                 (文責 山口 悟(防災科研 雪氷防災センター)

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鳥海山の雪形 

                  成瀬廉二、2008/06/26(Thu)、 No.1684

 数日前、かつての氷河研究室の博士卒業生の結婚式が長岡であり、その後、足を伸ばして秋田まで列車の旅をした。梅雨前線の影響で天気が崩れそうだったが、幸い山形県北部あたりの車窓から残雪を抱く鳥海山の南西面をきれいに見ることができた(写真)。

 鳥海山(標高2236m)南斜面の1400-1800m付近には多年性雪渓(いわゆる万年雪)がいくつかあり、1985年頃、土屋巌氏(当時、国立公害研究所)がこれらを小氷河と呼んだ。氷が流動していることが観察されたので、雪渓というより小氷河と見なすべきである、という主張であった。

 さて今日は、残雪-雪渓-氷河の議論ではなく、残雪を雪形(ゆきがた)として見る話題である。雪形(「氷河・雪氷圏ミニ辞典」参照)とは、山の残雪模様を人の姿や動物、道具にみたてて伝承されているものである。近年は、愛好家が主催する雪形ウォッチングが毎年各地で催されている。

 筆者は学生時代から残雪期の山を歩いたり見たりしてきたが、星空を見て星座を思い浮かべるような想像力はないので、雪形にはさして興味がなかった。

 それが今回は違う。鳥海山の中腹から稜線にかけて大きな残雪がいくつか見事に伸びていた(写真)。じっくり眺めていると、何やら色んなものに見えるような気がしたのである。

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 白地(積雪)に黒(地肌)の模様はネガ型、黒地に白はポジ型と言うそうであるが(http://www.yukihaku.net/yukigata/index.html)、前者は融解初期、後者は後期に見られるはずである。鳥海山では6月下旬がちょうどポジ型の見ごろだったようである。

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浜益の馬雪 

                成瀬廉二、2008/06/29(Sun)、No.1685

 北海道石狩市在住の読者(視聴者?)から以下のコメントをいただきました。
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 石狩市浜益にも「馬雪(まゆき)」と言って、残雪が馬の形に見える、有名な場所があります。地元の人は、馬の形によって春の訪れを感じるらしいです。
 参考までに↓
http://www.city.ishikari.hokkaido.jp/citizen/life/syoukour05012.html
============
 確かに、この写真は白馬に見える!


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気象測候所の廃止 

                    成瀬廉二、2008/06/07(Sat)、No.1679

 今朝のローカル紙に、今年10月から気象庁の米子測候所が廃止され無人化となる、とのニュースがあった。東西に細長い鳥取県は、東の鳥取地方気象台と西の米子測候所の2ヵ所が重要な役割を果たしているものと思っていた(図:鳥取地方気象台のHPより)。
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 それが、鳥取気象台の一つになってしまって大丈夫なのだろうかと、気象庁のホームページを見てみた。それによると、今年は10ヵ所の測候所を廃止し、無人の特別地域気象観測所にするとのことである。この無人観測所は、気温、風向・風速、雨量、日照時間、気圧、視程を観測するので、ふつうのアメダス(地域気象観測所)よりは少し格が高い。

 観測項目だけから言うと、無人になってできなくなることは、雲の目視観測と、開花とか冠雪の観測である。それは別になくても大きな影響はあるまい。

 気象庁のホームページには、「(測候所がなくなっても)予報や警報、および防災気象情報の提供には支障ありません。」とタテマエだけを述べている。それでは、いままで米子測候所の10数人の気象庁職員は何をやっていたことになるのだろうか。ムダを省き、行政をスリムにすることは重要ではあるが、思慮深くないように見える整理、統合、廃止の動きにはいささか疑問を感じるところである。

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Re: 気象測候所の廃止 

                投稿者:一職員、 2008/06/09(Mon)、 No.1682

 かつては測候所も予報を出していたのですが、どんどん中央が出すように変わってきて、現在予報を出している測候所は名瀬と帯広のみです。一般的な測候所は、観測と解説業務しかやっていないのが現状です。場所によっては火山や高層業務をしています。

 測候所が無人になって観測できなくなる項目は
・雲(量、種類、高さ、方向)
・天気現象・・・降水があることは感雨器で観測可能。しかし、雨、雪、あられ、ひょう、霧雨などの区別はほぼ不可能。また、雷、竜巻などの観測も不可能。
・季節現象(雪、霜、氷、冠雪)
・生物季節
といったところです。

 季節現象や生物季節は、すでに廃止されたところでは自治体によって観測が引き継がれているところもあります。しかし、気象庁の公式記録とはなっていません。どうして、公式記録としないのか疑問です。桜や初冠雪が主ですが、せっかく自治体が観測していても、データが将来に残るのでしょうか?

 また、気象情報提供は管区気象台や地方気象台で十分行えると言っていますが、本当にそうなのか?第三者機関によって既に廃止測候所付近の住民に対してアンケートでもしないと、言い切れないとおもいます。

 測候所の廃止は10年ほど前から進められてきました。 
 http://homepage2.nifty.com/ho-/kisyou/sokkosyo/sokkosyo_haishi_jikeiretsu.htm
 当初は、観測通報回数の少ない官署が対象でしたが、昨年からは一日7回観測通報(これが最大)の官署や、国際交換地点官署も廃止されています。

 昨今話題の温暖化を監視するということから考えると、今まで積み重ねてきたデータの継続は重要だと思います。しかし、気象庁は防災を前面に押しだし、科学の方は放棄しつつあります。かつては長官は当然学位を持っている人でしたが、現在はそのような学者肌の人は出世せず、最近の長官は業務畑を歩んできた人ばかりです。防災の面で役立てばいいという考えで、長期的な視野はありません。また、職員を減らせ、と言われたときに、抵抗できるような強い幹部はいません。昔の長官の岡田武松は政府にも軍にも強かったといいますが。

 それでも測候所廃止はまだマシです。今年の四月からは、沖縄と仙台の高層観測が廃止されています。測候所は無人化されても、基本的なデータは取れますが、高層は廃止されればデータはなにもありません。高層についてもデータ継続は大事ですが、毎日の航空機の運航にもデータは使用されていました。パイロットたちは困っていないのでしょうか。

 他にも気象観測船の観測航路削減なども数ヶ月前に話題になりましたね。
 http://eepd.seesaa.net/article/77770165.html

 米子測候所は、地上気象観測だけではなく高層気象観測もありましたので、特別に人数が多いです。高層観測をやっていた測候所が廃止になるのは、米子が初めてとなります。新聞報道を見ますと、高層については観測所として残されるようです。

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地下水共同研究会の中間報告会に... 

                田中卓実、2008/06/10、 No.1683

 鳥取県では平成19年度から持続可能な地下水の利用について検討を行うため、大山と鳥取平野の地下水の貯留量や水収支の現状、地下水の流動機構の実態解明に向けて鳥取大学と共同研究を行っています。
 先頃、これまでに得られた研究成果について、地下水共同研究会のメンバー(鳥取大学檜谷教授他6名)による中間報告会が開催されましたので、その概要について報告します。

 概 要 
大山と鳥取平野の地下水に関係のある地形・地質、地下構造、地下水の水質及び河川水量等について発表があり、例えば以下のようなことが示唆されました。

(1)大山
・基盤岩石付近の地下水の流れは、広域的には西側から東側に 向かう傾向があり、南北方向の流れは緩やかである。
・大山南西麓地域については基盤がすり鉢状の形状をしてお  り、底部に地下水が滞留している可能性がある。
・地下水の帯水層は多層あり3次元的に分布している。
・主要な湧水の発生場所は、系統的には以下の5種類に大別で きる。
  ① 新期大山砕屑物層とローム層の境界
  ② 新期大山砕屑物層中の帯水層
  ③ 旧期大山砕屑物層と新期大山砕屑物層との境界
  ④ 旧期大山砕屑物層中の帯水層
  ⑤ 火山岩・基盤岩と旧期大山砕屑物層との境界
・このうち、④の旧期大山砕屑物層内の滞水層から湧出してい る量が相対的に多い。

(2)鳥取平野
・基盤深度について調査した結果、鳥取平野の中心部、湖山池 の北側に基盤深度の深い場所がある。
・地下水の塩分濃度は、西南部~東南部(山側)では、浅井戸 と深井戸とも低かったが、市内中心部以北の深井戸で、高い 濃度(500mg/L以上)が観測された。
・各河川の主な地下水涵養区間については、以下のとおり推測 された。
  千代川:円通寺の下流付近
  袋川:宮ノ下付近
  大路川:千代川との合流点付近
・1990年以降、被圧地下水位が回復していることが確認された が、原因は不明である。

なお、今回は中間報告の段階であり内容が確定したものではありませんが、今後研究が進むにつれても内容も確定し、また、新しい知見もたくさん得られると思いますので、請うご期待ください。

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雪とオゾン 

                 山口悟、2008/07/29(Tue)、No.1692

先の成瀬先生の氷河とオゾンの話に便乗して、今回は雪とオゾンの話です。
私の住んでいる日本海側では、冬にあると雪さらしという事をします。これは着物の生地などを、雪面に広げて干す事によって色を白くするというものです。
ではなぜ白くなるかというと、オゾンのおかげという説明がよくされています。
http://homepage3.nifty.com/hoko/02region/region.htm

と言うわけで、本当かどうか昨冬に実際に雪面でのオゾンの測定をしてみました。
詳しい結果については以下をご参加ください。
http://www.seppyo.org/~hse/hksnet2008/hokusinetu28_2008-35.pdf
結論から言うと、今回はあまりきちんとした結果は得られませんでした。
冬以降の課題です。
しかも最近はオゾンではなく水素イオンという人もいます。
http://www.city.tokamachi.niigata.jp/archive/th/somu/kouhou/yukiguni/right/4rekisi/4-5.htm

何はともあれ白くなるのは事実。昔の人の知恵には脱帽です。
身近なことでもわかっていない事があると言う一つの例として、今回は紹介しました。

                山口悟(雪氷防災研究センター)

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オキシダントについて 

                 田中卓実、2008/08/20(Wed)、No.1698

 鳥取県の田中です。今回投稿が1週間ほど遅れてしまい申し訳ありません。
 オゾンが話題になっているようですので、関係した内容について書きたいと思います。

 以前、県の研究所で大気環境の調査をしていた関係で鳥取県のオキシダント濃度についてレポートにまとめたことがありました。御存知とは思いますが、オキシダントとは酸化性の物質を総称した言葉で、オゾンもそれに属します。オキシダントとは別にオゾンの濃度も測定して比較しますとオキシダントの9割以上がオゾンという結果でしたから、鳥取の場合、オキシダント≒オゾンと考えて差し支えないと思います。

 全国の一般大気測定局で測定されているオキシダントは、大気の低汚染地域でも春季を中心に環境基準(1時間値60ppb)を超えていることが多く報告されており、鳥取県も例外ではありません。春季における鳥取市(鳥取保健所屋上に設置)の基準超過率(昼間の測定時間数に対する超過時間数の割合)は、高い年では40%を超える月がありました。

 最近の報道によりますと国立環境研究所の研究で中国大陸からやって来る高濃度の汚染物質が光化学反応を起こすためではないか(または、できたオキシダントがやって来ている?)とのことですが、少なくとも鳥取県の場合、オキシダント濃度が非常に高くなる時でも、他の汚染物質の濃度はほとんどの場合低く、オキシダントの高濃度現象の主原因を大陸からの越境汚染物質と考えるのには無理があるように感じます。

 では、このオキシダント(オゾン)はどこからやってくるのかということになりますが、当時(10数年前)私は、成層圏から沈降してくるオゾンの影響が大きいのではないかと考えていました。当時、早朝(夜明け前の)のオキシダント濃度と成層圏で生成する放射性同位体ベリリウム-7の濃度の相関を調べたところ、強い正の相関が見られたことから、観測されるオキシダントのうち光化学反応によらないオキシダントの多くは成層圏由来のオキシダントでないかと考えました。

 しかし、数年前から、手軽に流跡線解析ができるようになり、オキシダント高濃度時の大気がどこからやって来るのか解析してみますと中央アジアのかなり上空の大気が降下してやって来ていることが多いことがわかりました。鳥取にやって来るまでに中国や韓国の上空を通過することから、主たる起源が成層圏なのか汚染物質なのか、今は?です。



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